商法研究会

本研究会は、東北大学および東北地方の諸大学に属する商法研究者、 東北大学出身の商法研究者等から構成される研究会であり、商事法関係の研究報告や判例研究を行うことを通例としております。

直近の研究会

第4回商法研究会

今回の商法研究会は原則として対面で開催します。必要な方にはzoomでの中継も行いますが(事前に幹事まで申しこんでください),zoomでの中継は補助的なものであることをあらかじめご了承ください。

日時 2025年12月20日(土) 13:30より
場所 対面開催:東北大学法学研究科3Fの大会議室
場所:https://goo.gl/maps/wXD5EqqSZ2gTzTCF9
オンライン:zoomオンライン上(ZOOMで参加ご希望の方には、再度URLをお送り致します。)
13:30より
報告者 賓 揚氏(東北大学)
論題 フィディユーシャリー・アウトの日本法における導入の可能性
要旨  近年の日本においても、同様の条項がM&A契約に設けられる事例が徐々に増加しているものの、「フィデューシャリー・アウト」それ自体の法的性質や位置づけについては、なお明確にされていないのが現状である。
フィデューシャリー・アウトの概念およびその機能を踏まえて、理論的と実務的な観点から分析を加え、デラウェア州法、ドイツ法と日本法の比較を通じて、フィディユーシャリー・アウトの日本法における導入の可能性を検討するものである。
参考文献
15:20より
報告者 山田浩成(ジェトロ・アジア経済研究所 新領域研究センター研究員)
論題 LLMを用いた判決書からの情報抽出とデータセット化―中国環境訴訟を対象として
要旨 大規模言語モデル(LLM)は、法的文書の分析・検証を自動化を進める上で強力なツールとして期待されている。報告者は現在、中国における環境訴訟の判決書コーパスを対象に、LLMを用いた情報抽出、結果の評価、およびデータセット構築を進めており、これを用いて環境司法の様々な側面に対して定量分析を行うことを目指している。
本報告では、中国における環境訴訟の概況と本プロジェクトの概要を紹介し、現時点での成果とLLM応用における課題について議論する。
参考文献
  • Liu, Zhuang, Wenwei Peng, and Shaoda Wang. “Courting a Blue Sky? Understanding the Constrained Judicialization of Environmental Governance in China.” Journal of Contemporary China 34, no. 155 (2025): 759–80. https://doi.org/10.1080/10670564.2024.2367540.
    • 報告者コメント:中国における環境司法の進展と課題についてよくまとまっています。様々な定量分析を詰め込んだ意欲的な論文です。
  • Wang, Yueduan. “‘Detaching’ Courts from Local Politics? Assessing the Judicial Centralization Reforms in China.” China Quarterly 246 (2021): 545–64. https://doi.org/10.1017/s0305741020000740.
    • 報告者コメント:地方政府から裁判所への干渉を押えるべく、司法行政(人事や財政)を中央政府主導で行うように改革が行われました。その進展と限界を裁判官へのインタビューを基に描いた論文です。
  • Ribeiro de Faria, Joana, Huiyuan Xie, and Felix Steffek. “Information Extraction from Employment Tribunal Judgments Using a Large Language Model.” Artificial Intelligence and Law (2025). https://doi.org/10.1007/s10506-025-09443-z.
    • 報告者コメント:LLMを使った情報抽出に関する論文の多くは、情報工学の視点・関心から書かれていますが、この論文は(統計・機械学習を使いたい)法学者の関心に沿っていて、内容も報告者が取り組んでいることにもかなり近いです。

王孫博(幹事)
E-mail:business.law.seminargrp.tohoku.ac.jp

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