学生へのメッセージ
本年9月、環境省から実務家教員として本学に着任しました。主に「環境政策論」及び「環境政策演習」を担当し、本年度はワークショップDに所属します。
いまや気候変動などの環境問題は世界的な広がりを見せ、環境政策は経済分野や社会的課題との一体的な取組が必要となり、環境問題への対応を通じて、経済発展や地域振興を図り、より豊かで持続可能な社会を実現することが求められています。
これまで私は、気候変動対策、廃棄物・リサイクル対策、自然環境・生物多様性の保全、環境アセスメント、水俣病対策などの分野で経験を積むとともに、首相官邸への出向や東日本大震災・福島第一原発事故を受けて、除染で除去した土壌を保管する中間貯蔵施設の整備などにも携わってきました。最近では、カーボンニュートラルに資する事業等への投資を行う「株式会社脱炭素化支援機構」の立ち上げ、能登半島地震で被災した建物の解体処理などに従事してきました。
東北には遥か昔、学生時代に自転車旅行で訪れ、青森から岩手、山形を抜けて、最後は仙台に到着しました。途中、大雨の朝、地元の方に呼び止められて朝ご飯をご馳走になったのも良い思い出です。
実務経験を共有しながら、公私にわたり、できるだけ「現場」に赴き、皆さんと一緒に多くのことを学んで行きたいと考えています。お会いできるのを楽しみにしています!
学歴および職歴
一橋大学社会学部卒、米国タフツ大学フレッチャースクール(修士)環境アセスメント学会所属