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清水拓さん

留学先:ウィーン大学(オーストリア) 期間:2023年10月〜2024年6月

 1. はじめに

私は、2023年10月から2024年6月まで、オーストリアのウィーン大学に留学しました。

私は周囲の学生の影響で留学を決めました。もともと高校生の頃から、ぼんやりと国際政治に興味がありました。大学で国際法模擬裁判サークルに入ると、周囲の友人が多く交換留学に行っており、現実的な選択肢として志すようになりました。

目標は大きく3つ、1. 海外での居住経験、2. 多様な国際法科目の受講、3. ヨーロッパ各国への旅行、でした。英語の「話す」「書く」力の向上、日常のドイツ語、学生との対話、幅広い国際法への理解などをイメージしていました。

大学では広く国際法科目を履修しました。特に環境法の演習ではワシントン条約について、ビジネス法の演習ではEUの環境包装規制とWTO法の衝突について学びましだ。

 

 2. ウィーン大学とウィーン

ウィーン大学は街の中心に位置しています。古典的で趣のある建物が多いです。ジムや部活のようなものはありません。留学生課の対応は親切でした。交換留学なので払いませんが、学費は安く、留年なども一般的なようでした。

法学部の学生は(英語開講の科目を履修していたこともあり)、欧州内の留学生が多い印象でした。東アジア系の学生は少なかったです。女性割合が高く、社会人の学生も多く見られました。

ウィーン大学の法学部では多様な国際法科目が開講されており、英語開講のものも多いです。他学部の科目も履修することができます。私は北朝鮮、映画、宗教といったテーマの科目も履修しました。

ウィーンは治安が良いとされています。路面電車など市内の公共交通が充実しており暮らしやすいです。公園も多く健やかな雰囲気があります。空港が近く、長距離列車も多いことから旅行にも適していました。

大学本館図書館(天井が高く自然光が入る。学期末は混雑する。)

↑大学本館図書館(天井が高く自然光が入る。学期末は混雑する。)

 

 3. 留学の成果

留学の成果は大きく、1. 語学力の向上、2. 専門科目への理解、3. 価値観のゆらぎ、が挙げられます。

まず非母語話者間での英語の「話す」力があがったように感じます。ドイツ語話者や、フランス語話者などの多様な英語のアクセントを「聴く」力が身につきました。更には、論文の執筆により「書く」力が、授業の予習で大量の資料を読んだことで「読む」力が向上しました。最後に、日常会話レベルではありますが、ドイツ語を習得することができました。

関心のあった分野に関し幅広い科目が開講されており、それらの理解が深まりました。そして、同じ関心を持つ学生が多く集まっており、彼らとの対話から多くを学びました。

外国人として住むことで、自分の当たり前と思っていた価値観にゆらぎがありました。世界の中での日本について考えたり、自分の将来について考えたりする時間を持てたことは貴重な機会でした。

学生とのピクニック(欧州では外での飲食が好きな人が多い気がする。)

↑学生とのピクニック(欧州では外での飲食が好きな人が多い気がする。)

 

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