2008(平成20)年度の研究会の報告者・論題

日時 第1回(5月10日(土)
報告者: 牧 真理子氏(東北大学大学院DC)
論 題: モリテックス株主総会決議取消請求訴訟東京地裁平成19年12月6日判決、平成19年(ワ)第16363号
参考文献: 金融商事判例1281号37頁、金融商事判例1285号2頁、商事法務1823号21頁
報告者: 森田 果氏 (東北大学)
論 題: 経営判断原則の再検討
要 旨: 経営判断原則の理論的基礎をまじめに考えてみよう
参考文献: なし
日時 第2回(7月12日(土))
報告者: 小嶋 孝文氏
論 題: 一株一議決権原則に関する一考察
要 旨: 一株一議決権原則の合理性、同原則の有用性について考察する。
参考文献: (1)加藤 貴仁「株主間の議決権配分(一)〜(四)」
法学協会雑誌123巻1号121〜204頁、123巻7号1219〜1304頁、124巻7号1662〜1742頁、124巻8号1938〜2025頁(=同『株主間の議決権配分』(商事法務 2007)所収)
(2)柳 明昌「差別的議決権の理論的検討」法学67巻6号65〜93頁
(3)葉玉 匡美「議決権制限株式を利用した買収防衛策」商事法務1742号28〜35頁
報告者: 柳 明昌氏(筑波大学)
論 題: 株式買取請求権及び新株予約権買取請求権制度における論点
要 旨: 株式買取請求権及び新株予約権買取請求権制度において問題となる論点(買取請求が認められる範囲、反対株主の意義、公正な価格の意義等)を可能な限り広く取り上げ、各論点について検討を加えたい。
参考文献: 報告の要旨に鑑み、特に指定はしない。
日時 第3回(9月13日(土))
報告者: 伊藤 吉洋氏(東北大学大学院DC)
論 題: 株主名簿閲覧謄写請求事件抗告審決定東京高裁平成20年6月12日決定、平成20年(ラ)第844号
参考文献: 金融商事判例1295号12頁
報告者: 関 俊彦 氏(法政大学)
論 題: 純粋持株会社と会社法
要 旨: 設立が容易になった純粋持株会社に対して、単体の会社を前提に論じられてきた伝統的な会社法の法理はどのように適用されるのか。会社法が改正されたばかりの現在、とりあえず立法論ではなく解釈論を考える。定款の目的、利益相反、競業避止義務、特別利害関係、責任免除・・・などをとりあげる。
日時 第4回(12月20日(土))
報告者: 山脇 千佳氏(東北大学大学院DC)
論 題: カネボウ少数株主損害賠償請求事件抗告審判決東京高判平成20年7月9日、平成19年(ネ)第3361号(上告・上告受理申立て)、金融商事判例1297号20頁
参考文献: 松尾拓也「種類株式に対する公開買付規制の適用」商事法務1847号26頁
報告者: 清水 真希子氏(東北大学)
論 題: 偽造ハイウェイ・カードと交換になされた分割再発行の錯誤無効、および再発行カードの即時取得について判断された事例東京地判平成19年6月8日、平成17年(ワ)12793号、判例時報1997号84頁
要 旨: 特になし
日時 第5回(3月14日(土))
報告者: 品川 仁美氏(東北大学大学院DC)
論 題: レックス株式取得価格決定申立事件抗告審決定東京高決平成20年9月12日金判1301号28頁
参考文献: 東京地決平成19年12月19日金判1283号22頁(原決定)
太田洋「レックス・ホールディングス事件東京高裁決定の検討」旬刊商事法務1848号4頁
報告者: 吉原 和志 氏(東北大学)
論 題: 会社の行為とその附属的商行為性二小判平成20年2月22日民集62巻2号576頁
参考文献: 伊藤雄司・本件評釈・NBL882号30頁(2008)
絹川泰毅・本件解説・ジュリスト1369号101頁(2008)ほか