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国際シンポジウム「ジェンダー法学・政治学の比較的展望」
Comparative Perspectives on Gender Law & Politics

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■国際シンポジウム 概要報告

国際シンポジウム事務局長
山元 一(東北大学大学院法学研究科教授)

 11月4日、5日の2日間にわたって、本COE主催の国際シンポジウムが、仙台国際センターで開催されました。本シンポジウムの目的は、世界各国で、ジェンダー問題を法学や政治学の視点から明らかにすることが求められているなかで、欧米とアジア諸国のジェンダー法学・政治学の動向と課題を明らかにし、ジェンダー問題を解決するための法学・政治学のあり方について比較検討することを通じて、日本にとって有効な解決策の手がかりを得ることでした。
 外国人講演者として、ダニエル・ボリヨ(仏)、キム・ソンウク(韓)、フランシス・オルセン(米)、ジャニーヌ・モスュ=ラヴォ(仏)、チョン・キョンオク(韓)、クライド・ウィルコックス(米)、ジェイン・ローランド・マーティン(米)が報告を行いました。いずれも大変熱のこもった興味深い報告ばかりでした。日本側からは、戒能民江・お茶の水女子大学教授、寺尾美子・東京大学教授(パネリスト)が参加されました。
 大変困難な通訳の仕事を引き受けてくださったのは、南野森(九州大学助教授)、李仁子(東北大学講師)、徳永悦子(インターグループ)、建石真公子(法政大学教授)、南基正(東北大学教授)、秋林こずえ(お茶の水女子大学研究員)、末松和子(東北大学講師)、李新金(東北大学大学院生)、李恵慶(東北大学大学院生)の皆さんでした。

質疑応答[11月4日]
質疑応答[11月4日]
質疑応答[11月5日]
質疑応答[11月5日]

 「労多くして、実り多し」というのが、国際的なシンポジウムの事務的なお仕事を引き受けてみての実感です。インターネットやEmailが発達したとはいえ、言語の壁がもたらす諸問題は大変でした。しかも今回は、日・米・仏・韓と4ヶ国語が用いられただけに、通訳や翻訳の手配に大変苦労しました。厳しい時間的制約の中での通訳や翻訳のお仕事を引き受けた方々は、さぞかし苦労されたと思います。また、COEの予算という枠内で、外国からの参加者に最大限のhospitalityを提供しようとしたために、多くの調整作業が必要になりました。他方、裏方の一員として、会場の内外、レセプション会場で、参加者の間で会話が弾み、名刺などを交換している光景に接すると、このシンポジウムが企画されなければ存在しなかったであろう多くの出会い、そしてそこから繋がっていく未来があることが肌で感じられました。「実り多し」というわけです。

(国際シンポジウム事務局長・山元記)

受付の風景
受付の風景
活動紹介コーナー
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