第68巻(2004年)

論説
当事者能力に関する一考察
 ――非法人の当事者能力に関する議論を中心に――
坂田 宏 1号 1頁
アメリカにおける証券引受人の機能と責任
 ――情報技術の進展と証券開示規制――(1)(2・完)
野田耕志 1号 31頁
    2号 28頁
船舶衝突における損害賠償責任の分担とその準拠法(1)(2)(3・完) 楊 衛民 1号 90頁
    2号 86頁
    5号 52頁
責任と統治の主体としての裁判官(2・完)
 ――最近のフランスにおける裁判権をめぐる議論について――
山元 一 2号 1頁
2003年フランス年金改革と「個人の選択の自由」 嵩さやか 3号 1頁
ドイツ労使関係法制の成立と展開(1)(2・完) 原 昌登 3号 28頁
    4号 17頁
自治権に関する一考察(1)(2・完) 新村とわ 3号 72頁
    4号 61頁
在宅被疑者の取調べとその限界(1) 佐藤隆之 4号 1頁
改正少年法の見直しと少年司法の課題 斉藤豊治 5号 1頁
児童虐待への対応における裁判所の役割
 ――イギリスにおける被ケア児童との面会交流問題を素材に――
久保野恵美子 6号 1頁
ベンジャミン・フランクリンにおけるコモン・マンの成立(1)
 ――Doing Goodの論理とネーション――
片山文雄 6号 40頁
講演
修復的司法:現在の理論と実務に関する批判的考察 ジョージ・ムソラキス
斉藤豊治 共訳
白井 諭
1号 156頁
研究報告
国際組織の加盟国の第三者責任に関する一考察
 ――アラブ工業化機構事件及び国際すず理事会事件を手がかりとして――
田中清久 3号 145頁
宮城県における日本酒をめぐる取引の実態調査 森田 果 5号 81頁
判例研究
民事判例研究(東北大学民事判例研究会)
  事業用ビルの賃貸借契約が賃借人の更新拒絶により終了しても賃貸人が信義則上その終了を再転借人に対抗できないとされた事例(中田英幸) 3号 191頁
商事判例批評(東北大学商法研究会)
81 譲渡制限株式につき株式譲渡承認請求・先買権者指定請求をした株主がその請求を撤回することの可否(村上裕) 2号 132頁
82 慣行化されていた手続を経て決定され実質的に株主の利益が害されないなどの事情がある場合に会社は信義則上株主総会決議がないことを理由に取締役への退職金の支払を拒めないとされた事例(徐進) 4号 129頁
労働判例研究(東北大学社会法研究会)
20 営業収入が最低賃金を下回るタクシー運転手に対する解雇の適法性――三和交通事件――(長谷川珠子) 1号 184頁
21 住込みマンション管理員の所定勤務時間外における各指示業務間の労働時間性等――オークビルサービス(マンション管理員割増手当)事件――(佐藤正男) 5号 109頁
刑事判例研究(東北大学刑事法判例研究会)
56 児童ポルノ規制の保護法益(永井善之) 1号 192頁
57 信号待ちのため停車中同乗者が後部左側ドアから降車しようとする場合における自動車運転者の注意義務(吉川真理) 4号 138頁
58 強要による殺人と緊急避難の成否――オウム真理教「集団リンチ殺人事件」――(西岡正樹) 5号 117頁
公法判例研究(東北大学公法判例研究会)
44 外国国家の主権的行為と民事裁判権の免除――横田基地夜間飛行差止等請求事件――(田中清久) 2号 141頁
45 土地収用法71条と正当な補償(高橋正人) 3号 200頁
雑報
    1号 201頁
4号 146頁