東北大学

商法担当の森田果教授が台湾で国際シンポジウムに参加しました。

法学部研究大学院研究成果・社会貢献

台湾の私立医科大学である台北医学大学(TMU)と東北大学とは,2024年から,総長が相互に訪問するなど,交流を重ねてきています。
TMUと東北大学の研究者を中心としたシンポジウム”Precision Health: Leading the Future”が,2025年9月11日に台北医学大学(台北)で開催されました
[https://oge.tmu.edu.tw/2025-joint-symposium/]。
東北大学からは,医学系を中心とした研究者が多数参加したほか,人文社会科学系からも,法学部・大学院法学研究科の森田果教授が参加しました。

森田教授は,”Regulation of Health Foods in Japan: Pharmaceutical Aspects and Consumer Protection Aspects”というタイトルで,いわゆる健康食品に対してどのような法規制が日本において展開されてきたのか,そして,それにはどのような理論的な問題があるのかについて報告しました。医療の分野で新しい技術や製品などを開発することも重要ですが,せっかく開発された技術や製品を消費者や患者に対して適切に届けていくことも重要です。その届け方の部分について取り上げた報告です。

ちょうど,台湾においては,2024年に小林製薬の製造した紅麹を含む健康食品による健康被害が発生したこともあり,また,漢方医学のように西洋医学的なエビデンスを必ずしも十分に持たない医学の伝統を持つ社会でもあるため,フロアから多くの質問が寄せられ,台湾における健康食品に対する法規制と日本のそれとを比較しながら活発な議論が展開されました。

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