法学部の自主ゼミの1つである倶楽部国際法が、2024年7月6日・7日に開催された国際法模擬裁判の大会JAPAN Cup 2024(主催:国際法学生交流会議)で、総合3位に入賞しました。また、弁論者の個人成績では上位を独占し、野口杏莉さん(法学部2年)が最優秀弁論者に贈られる外務大臣杯を受賞したほか、原告1位に大阪柚奈さん(同)、原告2位に西山嵐さん(同)、被告1位に野口杏莉さん(同)、被告2位に田尾育子さん(同)が入賞しました。
JAPAN Cupは架空の国家間の紛争について、国際司法裁判所(ICJ)を想定した法廷で国際法に基づいた主張を戦わせる大会です。原告と被告のそれぞれの立場でメモリアル(書面)を作成し、口頭弁論を行って得点を競う形で行われます。国際法の規則や国際判例の知識をもとに、いかに説得力ある法的主張を組み立てることができるかが問われる競技となっています。
本年度の参加校は、愛知県立大学、東北大学、大阪大学、同志社大学、小樽商科大学、獨協大学、海上保安大学校、名古屋大学、京都大学、法政大学、上智大学、立教大学、東京大学、早稲田大学の14校でした。大会の結果は国際法学生交流会議のウェブサイトに掲載されています。
・倶楽部国際法代表 野口杏莉さんのコメント
Japan Cupの問題が発表されてから大会当日までの3か月間、全力で駆け抜けることができたと感じています。メモリアル提出・弁論練習の中で苦しいことも多々ありましたが、東北大学として総合3位、弁論者個人としても全員が素晴らしい成績を残すことができ、幸せな気持ちでいっぱいです。お力添えをいただいたOB・OGの皆様、先生方、そして日ごろからご支援をいただいている東北大学法学部同窓会に心より感謝申し上げます。
来年こそは決勝に進めるよう、後輩の育成にも力を入れていきたいと思っております。
また、来年2月には京都大学で行われるJessupという英語の模擬裁判大会にも出場する予定です。今後とも倶楽部国際法をよろしくお願いします。
・倶楽部国際法 出場メンバーのコメント
ICJという、他の司法機関とは異なる性質を持った法廷の模擬裁判にて弁論することができ、大変有意義な経験となりました。問題文から与えられた事実をもとに、架空の一国に有利に働くよう法律や先例を解釈することはとてもワクワクする活動でした。書面作成や弁論練習に関わってくださった全ての先生、OBの方々に感謝申し上げます。(大坂柚奈)
この大会に弁論者として出場し、専門家や実務家の方々に向け法的な主張を行うという大変貴重な経験ができました。この大会を通して、国際法に関する知識や、法的な思考力を鍛えられたと思います。大変なことも多かったですが、チームメンバーの支えもあり弁論を楽しむことができました。今後もこの大会で得たことを活かして国際法の学習を続けていきたいと思います。(西山嵐)