教育の理念と方法

「優れた法曹」を養成します

学院法学研究科 図2 社会の中で、法曹は、多様な役割を果たすことが期待されています。一口に法曹といっても、裁判官・検察官・弁護士はそれぞれに異なる責務を担っています。また、同じ職種でも、専門分野によって職務の内容は大きく異なります。
 東北大学法科大学院では、どのような職種や専門分野においても、次に掲げる6つの資質と能力が、人々から信頼される法曹として社会で活躍するための基盤となると考え、すべての授業科目を通じて、これらの資質と能力を備えた「優れた法曹」を養成することを目指します。

  1. (1) 現行法体系全体の構造を正確に理解している。
  2. (2) 冷静な頭脳と温かい心をもって社会を観察し、そこに問題を発見することができる。
  3. (3) 具体的な問題について広い視野から多様な視点を設定して考察することができる。
  4. (4) 緻密で的確な論理展開をすることができる。
  5. (5) 他者とコミュニケーションをするための高い能力(理解力・表現力・説得力)をもつ。
  6. (6) 知的なエリートとしての誇りをもち、それに伴う責務を自覚している。

学院法学研究科 図2 このような資質と能力を備えることにより、どのような道に進んでも、また社会の変化に伴い法曹に期待される役割が変化しても、社会に貢献し続けることができるでしょう。
 さらに、東北大学法科大学院では、幅広い選択科目を用意して、将来の専門分野を選び取るための基礎を提供します。「優れた法曹」としての資質・能力に支えられた専門性を身に付けることにより、将来、ジェネラリストとしてもスペシャリストとしても信頼される法曹となることができるはずです。

「優れた法曹」の養成に向けて、東北大学法科大学院では次のような教育を行います

 学生とともに歩む法科大学院として、私たちは、教育の内容を随時見直し、以下のように、「優れた法曹」を養成するのに適した教育課程を編成するとともに、その場で疑問を解消する、きめ細かな指導を目指して、教育方法の改善に努めています。

Ⅰ 理論的基礎の体得に向けた段階的教育

 「優れた法曹」として、多様な法的問題に的確にかつ創造的に対処するためには、法の理論についての深い理解が必要です。第1年次科目、基幹科目(第2年次)、応用基幹科目(第3年次)と、基本7法を繰り返しかつ段階的に学ぶカリキュラムにより、理論的基礎を確実に定着させるとともに、事例分析能力や法解釈能力を向上させることを目指します。

Ⅱ 理論と架橋した法曹実務教育

 主として実務家教員が担当する実務基礎科目や、研究者教員と実務家教員が連携して担当する基幹科目などを通じて、裁判所の判例をはじめとする、実務で運用されているさまざまなルールについて学ぶとともに、実務のルールの背後にある理論について深い理解を得ることを目指します。実務を理論と関連付けて理解することによって、将来、実務の運用に主体的かつ創造的にかかわるための能力を養います。

Ⅲ 先端的・学際的・現代的・国際的な科目の充実

 多彩な研究者教員を擁していることを生かして、先端的・学際的・現代的・国際的な分野について充実した選択科目(基礎法・隣接科目、展開・先端科目)を提供します。このような科目の履修により、視野を広げ、将来、専門的な分野で活躍するための基礎を作り上げることができます。

Ⅳ 少人数クラスによる徹底した双方向教育

 必修科目について、少人数クラスを編成し、徹底した双方向教育を行います。教員と学生、学生同士の議論を通じて、理論や実務についての理解を効果的に深めるとともに、他者とコミュニケーションするための能力を向上させることを目指します。

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