岩舘 真衣さん

留学先:パリ第1大学(フランス国)
期間:2006年7月~2007年6月

岩舘 真衣の留学体験記 No.1

岩舘 真衣 図  ルノー財団の奨学生としてフランスのパリに留学しています。私が参加しているルノー財団のCycle Majors(シークルマジョール)プログラムは、パリ市内にある大学で一年間学ぶという大学院修士課程の学生の主に実務家志望の学生用のものです。ルノー財団は他にもMBAと理系のプログラムを開設しており、日本のほかブラジル、ロシア、韓国、イランなどの国々からも学生が参加しています。7月にはルノー財団の奨学生用の語学クラスが開かれ猛暑の中スパルタ教育が行われました。8月には奨学生全員50名ほどで旅行に出ました。この旅費はすべて財団の負担で、今年は南仏、パリ、ストラスブール(フランスとドイツの国境線付近の町)、ドイツ(ベルリン、ミュンヘン)、スペイン(マドリッド、セビリア、バルセロナ)を周りました。美術館や歴史的建築物の見学、企業訪問を日中に行い、夜はフルコースと飲み会です。スケジュールが余りにも綿密に組まれているため、体力強化の旅ではないかという疑念が抱かれています。確かに体力もつきましたが、他の国から来た留学生とは同じ生活リズムを通じて本当の意味で文化交流が出来たように感じられます。
 その後の授業の開始の時期は大学によってばらばらですが、私の行くパリ第1大学は10月の頭から授業が始まりました。私はScience Politiqueとい う学科に配属され、現在は3つの必修科目と3つの選択科目とゼミ2つを履修しています。フランスでの生活は二年目ですが、まだまだネイティブスピードの授業についていくのには難があります。しかしフランス人はたいていこちらからお願いすればノートを貸してくれるので、解読さえ出来れば問題はありません。現在はゼミでの発表と提出物が二週間に1つあるペースなので、1ヵ月後の中間テストや授業の復習までも考えると全てを完璧にこなすことは不可能です。いつ何を優先的に済ませて、たまったストレスをいかに発散するかという知恵が一番必要なのかもしれません。