2004年度の記録 >> 研究会報告

Aクラスター(政治参画)主催 研究会

◇公開研究会 (担当:川人貞史教授)

2005年1月28日(金) 16:00〜18:00 法学部棟2階大会議室

「女性は政治を変えたか? ─日米<ジェンダーと政治>発展と課題─」
ブリガムヤング大学 大海篤子客員助教授

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 大海報告は、(1)アメリカにおける「ジェンダーと政治」の発展と現在の研究の紹介、(2)日本の女性国会議員の立法有効性と政策志向、(3)地方自治体レベルの女性議員の進出と課題、の3部から構成されていた。(1)では、1970年代からの基礎的な女性議員の属性研究、女性議員比率の低さを説明する研究、そして、90年代後半からの女性が政治に与える影響に関する研究の概観がなされた。(2)では、女性が政治に与える影響の研究を視座を日本に応用した女性国会議員の立法有効性の検証作業として、2003年の少子化社会対策基本法案の修正過程において女性議員がどのような影響を与えたかが検証された。そして、(3)においては、報告者のフィールドワークにもとづく地方議会における女性議員の進出を阻害要因、促進要因についての分析が紹介された。