2004年度の記録 >> 研究会報告

シンポジウム
(日本学術会議「21世紀の社会とジェンダー」研究連絡委員会主催、東北大学21世紀COEプログラム「男女共同参画社会の法と政策」、JAICOWS共催)

2004年9月27日(月) 13:30〜17:00 日本学術会議(東京・乃木坂)2階 大会議室

「法学・政治学とジェンダー ─ジェンダー法学・政治学の可能性」
東北大学法学研究科 辻村みよ子教授「憲法学とジェンダー」
専修大学法学部 岩井宜子教授「刑事法とジェンダー」
早稲田大法務研究科 浅倉むつ子教授「労働法とジェンダー」
お茶の水女子大学生活科学部 戒能民江教授「家族法とジェンダー」
広島女子大学生活科学部 若尾典子教授「身体・セクシャリティーとジェンダー」
神戸大学国際協力研究科 土佐弘之教授「国際政治とジェンダー」

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 日本学術会議では、第一部(人文科学)に「ジェンダー学」研究連絡委員会、第二部(法学・政治学)に「21世紀の社会とジェンダー」研究連絡委員会を設置して、共同して活動している。このシンポジウムは両委員会が主催し、JAICOWS(女性科学研究者の環境改善に関する懇談会)と東北大学21世紀COEプログラム「男女共同参画社会の法と政策」拠点が共催して開催された。
 このシンポジウムは、ジェンダー問題を法学・政治学から検討する本COE拠点と同様の視点から、日本における憲法学・刑法学・労働法学・民法学・国際政治学とジェンダーの問題を論じるもので、報告者はいずれも日本学術会議会員もしくは前記研究連絡委員会委員である。そのなかの2人(辻村・土佐)が本COEのメンバーであることから、このシンポジウムの共催企画が成立した。このシンポジウムの成果は、東北大学COEジェンダー法・政策研究叢書第3巻に、11月の国際シンポジウムの報告と並んで掲載される予定であり、この第3巻では、世界と日本のジェンダー法学・政治学の理論的・実践的課題が明らかにされることになろう。