2003年度の記録 >> 研究会報告

Aクラスター(政治参画)主催 研究会

◇公開研究会(担当:川人貞史教授)

2004年3月26日(金) 15:00〜17:00 法学研究科2階大会議室

「アメリカにおける女性の政治参加に関する研究動向」
北海道浅井学園大学人間福祉学部 相内真子教授

* 相内報告は、アメリカにおける「女性と政治」研究の動向を1970年代から現在まで見渡し、女性の政治進出にともなって政治学における女性研究が実証的な分析の対象となってきたことを明らかにしている。それとともに、女性の政治的過少代表の原因がこれまで伝統的性役割規範、政治文化、議会の専門度/議会との距離、選挙構造などの説明変数によって分析されてきたことを紹介し、最近の動きとして、州議会における任期制の導入や女性PACが女性の進出に及ぼす影響についての検討がなされた。
 また、政治に女性が増えると政策選好におけるジェンダー・ギャップが大きな意味を持ち始め、さらに女性の利益代表が一定比率を超えることによって女性にだけかかわる特殊利益とみなされた問題が男女を超えた一般的関心を引き起こすことが指摘された。