2003年度の記録 >> 研究会報告

Bクラスター(雇用と社会保障)主催 研究会

◇学内研究会 (担当:嵩さやか助教授)

2004年3月19日(金) 16:00〜18:00 法学研究科2階大会議室

「『労働とジェンダー』 ─ 『平等戦略』とその限界」
仙台弁護士会 水谷英夫弁護士
コメンテーター:東北大学法学研究科 嵩さやか助教授、東北大学法学研究科博士後期課程院生・日本学術振興会特別研究員 長谷川珠子氏

* 3月19日に開催された雇用・社会保障クラスター研究会では、弁護士・水谷英夫先生により「『ジェンダー』と雇用」と題する報告が行われた。同報告は、「ジェンダー」概念に関する概括的議論から、「ジェンダー」と法との関わり、さらに雇用の法における「ジェンダー」をめぐる議論へと展開し、最後に「ジェンダー」をめぐり現在の雇用の法が抱える具体的課題について言及し、その分析を行った。この報告に関係して、COE特別研究員(東北大学法学研究科博士課程)の長谷川珠子氏からはアメリカにおける「差別的インパクト法理」に関するコメントが、東北大学法学研究科助教授の嵩さやか氏からはフランスにおける女性と年金に関するコメントがそれぞれ付された。質疑応答では、今後の「平等」政策は男性との平等か、性を無視した人としての平等か、などの議論がなされた。