2003年度の記録 >> 研究会報告

Aクラスター(政治参画)主催 研究会

◇公開研究会(担当:山元一教授)

2003年11月7日(金) 15:00〜17:00 法学研究科2階大会議室

「平等の観念とパリテ」

「フランス法における男女平等」(通訳付)
フランス・ストラスブール第3大学 オリヴィエ・ジュアンジャン教授

「ジュアンジャン報告へのコメント」
関東学院大学法学部 糠塚康江教授

* ジュアンジャン報告は、フランスの憲法・行政法判例におけるこれまで男女平等論の流れを概観し、その問題点を指摘するものであった。特に、アファーマティヴ・アクション政策が「平等原理」ではなく「非差別原理」に立脚するものであり、フランスにおける平等論と矛盾していること、EU法判例では一定程度のアファーマティヴ・アクションの採用が容認されていること、最近「パリテ」という議会における男女平等を実現するための政策が採用されたがこれは平等論にとっての例外措置にとどまっていること、が指摘された。糠塚コメントでは、上記報告の前提にある性別の平等論における位置づけ、主権論とパリテとの関係についての質問が出された。