ボッチャフェス(BF)in仙台

この名称は、実行委員会事務局の一翼を担う東北大学公共政策大学院公共政策ワークショップDのメンバーの発案です。ボッチャを楽しむイベントという意味のほか、仙台の地で心の BF(バリアフリー)を広めるきっかけにしたいという意味も込めています。

2022年11月3日(木・祝)に実施されたイベントがNHK仙台で報道されました。

NHK NEWS WEB『仙台市役所前で「ボッチャ」体験会』

2022年11月3日(木・祝)「区民まつり」で実施されたイベントが河北新報で報道されました。

河北新報社『ボッチャ 街ににぎわい』

東北大学 知のフォーラム 未来社会デザインプログラム「公共空間を活用したダイバーシティ&インクルージョン推進プロジェクト~パブリックスペースにおけるボッチャ体験モデルの確立に向けて~」では、障害の有無や年齢、性別、国籍、言語等にかかわらず誰もが楽しめるスポーツであるボッチャに注目し、公共空間を活用したボッチャ体験を通じてダイバーシティ&インクルージョンのまちづくりと心のバリアフリーを推進する活動を行っています。

同プログラムの活動の一環として、青葉通等、仙台市中心部の公共空間を活用したボッチャ体験会を開催しました。


公共空間を活用したダイバーシティ&インクルージョン推進プロジェクト
~パブリックスペースにおけるボッチャ体験モデルの確立に向けて~

なお、その実施に当たり、(公財)仙台市スポーツ振興事業団、(一社)仙台市障害者スポーツ協会その他の方々のご協力を得て、「ボッチャフェス in 仙台 実行委員会」を結成するに至りました。以上の経緯により、本ボッチャフェスは、同実行員会を運営主体として開催されました。

開催日時・場所

  • 青葉通仙台駅前エリア
    2022年9月23日(金・祝)~25日(日)10:30~15:30
  • 勾当台公園市民広場
    2022年10月2日(日)10:00~15:00
    福祉まつり「ウエルフェア2022」で開催
  • 市役所前庭
    2022年11月3日(木・祝)10:00~16:00
    青葉区民まつりと同日開催
    https://www.city.sendai.jp/tatekae/220917.html

主催:ボッチャフェス in 仙台 実行委員会

開催報告

概要

ボッチャフェス(BF) in 仙台


2022年9月~11月、仙台市中心部の公共空間(道路や公園)でボッチャ体験会を開催
【日数】
 5日間(すべて土日祝日)
【体験者数】
 1106人

実行委員会の結成

2022年7月22日(金)、第1回「ボッチャフェス in 仙台実行委員会」を開催

【委員会委員】
   委員長 東北大学大学院医工学研究科 永富良一 教授
   東北大学研究推進・支援機構 知の創出センター
   (一社)仙台市障害者スポーツ協会
   (公財)仙台市スポーツ振興事業団
   (公財)仙台市スポーツ振興事業団 武田均 元相談役
   市民スポーツボランティアSV2004 泉田和雄 代表理事
   (福)宮城県障がい者福祉協会 伊藤清市 副会長
   (特非)都市デザインワークス 榊原進 代表理事

【オブザーバー】
   仙台市(健康福祉局、文化観光局、都市整備局)

第1回実行委員会の様子


ボッチャフェス(BF) in 仙台の名称

ボッチャフェス(BF) in 仙台

①仙台でボッチャを楽しむイベントを開催したい!
 →ボッチャフェス in 仙台


②仙台で心のバリアフリー(BF)を広めるきっかけにしたい!
 →BF in 仙台

ボッチャフェス(BF) in 仙台の目的

事前の広報活動

①障害者団体などへの訪問
・宮城県障害福祉課
・仙台市障害者福祉協会
・仙台バリアフリーツアーセンター etc
②会場近くの小中学校へのポスター、チラシ配布(郵送)
小学校6校、中学校4校の児童・生徒に1人1枚チラシを配布
→チラシの配布枚数は合計5160枚!
③市役所庁舎、市民センター、スポーツ施設などへのポスター掲示、チラシ配架

1.青葉通仙台駅前エリア

【日時】
 9月23日~25日 10:30~15:30

青葉通仙台駅前エリア社会実験で実施!
【天候・体験者数】
23日(金・祝):曇り時々雨、132人
24日(土):曇り時々雨、92人
25日(日):晴れ、231人

郡和子仙台市長
スポーツ庁角田喜彦次長
仙台89ERS志村雄彦社長
青葉通まちづくり協議会渡辺博之副会長
に始球式を行っていただきました!

2.勾当台公園

【日時】
 10月2日 10:00~15:00
福祉まつり「ウエルフェア2022」で実施!
【天候・体験者数】
 2日(日):晴れ、221人

 障害のある方の社会参画を促進するため開かれるイベント
     
 障害のある方が多数参加!


3.市道表小路線(仙台市役所前)

【日時】
 11月3日 10:00~16:00

 市役所建て替えに伴う社会実験で実施!


【天候・体験者数】
 3日(木・祝):晴れ時々曇り、430人

 毎年多数の集客がある青葉区民まつりと同日に、過去最長の6時間で実施
     
 5日間で一番の盛り上がり!


その他の公共空間ボッチャ体験会開催報告とその成果


大館・バラ祭り




  • 6月5日(日) 10:00~15:00(5時間)。天気:晴
  • 秋田県大館市の石田ローズガーデン内ギャラリースペースに併設されたテラスの上で実施
  • 主催:大館市。共催:東北大学知の創出センター
  • 石田ローズガーデンで同日に開催された「バラ祭り」の会場内で開催
  • 大館市内のボッチャサークル有志がボランティアとしてボッチャ指導を担当。東北大学公共政策大学院生が会場内の声掛けや誘導を担当。
  • 体験者数約170人。



気仙沼(みしおね横丁)・インドネシアフェスティバル


  • 8月7日(土) ①15:00~16:30 ②17:00~18:00(計2時間30分)天気:曇
  • みしおね横丁隣地(気仙沼線BRT南気仙沼駅から徒歩10分)
  • 共同主催:気仙沼YEGインドネシアフェスティバル実行委員会
         東北大学知の創出センター
  • 気仙沼市の第70回気仙沼みなと祭りの公式プログラムとして開催された「YEGインドネシアフェスティバル」内の企画として、会場の一角でボッチャ体験会を実施。

福井(ハピテラス) ・パラスポーツ「ボッチャ」体験会




  • 10月1日(土) 13:00~16:00(3時間)。天気:晴
  • 福井県福井市の福井市にぎわい交流施設 ハピテラスの「屋根付き広場」にて実施
  • 主催:福井市。共催:東北大学知の創出センター
  • ハーバリウム製作イベントとともに、ボッチャ体験会を実施。
  • 体験者数約60人。屋根付き広場(公共施設)であったため、天候を気にせずのびのびと体験会が実施できた。

大阪・梅田あるくフェス




  • 10月29日(日)15:00~18:00 天気:晴。
  • 大阪・梅田駅の目の前の阪神百貨店の東側、御堂筋の歩道上で開催。
  • 主催:梅田あるくフェス実行委員会
  • 共催:大阪ボッチャ協会、東北大学知の創出センター
  • 梅田エリアの持続的なまちづくり推進に向けたエリアマネジメント活動の一環として10月の土日を中心に梅田各地の公共空間を使って開催された「梅田あるくフェス」の一部として、2年連続の開催となった。

福島(福島駅東口駅前広場)・いきいき! ふくし秋祭り




  • 10月30日(日)10:00~15:00(5時間)。天気:晴
  • 福島駅東口を出てすぐの駅前広場で開催。
  • 主催:共生社会ふくしま実現協議会
  • 共催:東北大学知の創出センター
  • 福島駅東口駅前広場で行われた、いきいき!ふくし秋祭りの一角で、ボッチャ体験会を実施。
  • 体験者数約260人。福祉系イベントであったこと、アクセスが良い駅前という場所であったことから、障害のある方が多数来場されていた。

京都(姉小路)・京まちなかを歩く日

  • 11月6日(日)11:00~16:00(5時間)
  • 天気:晴
  • 京都の中心部姉小路の車道を通行止めにして開催
  • 主催:姉小路界隈を考える会、京都ボッチャ協会、東北大学知の創出センター
  • 昨年に続き2度目の開催
  • 住商混在地であり、京都ならではの町家を背景に、幅広い年齢層が参加


なぜボッチャか?

  • パラスポーツでは抜群の知名度(東京パラのレガシー)
  • もともと障害のある方のスポーツ(健常者がそれに参加する)
  • 年齢/性別による区分が無い。誰でも(例えば重度障害を持っていても)参加できる
  • ルールが簡単
  • 準備が簡単・高価な道具や特別の施設を必要としない
  • 道路等の公共空間でやりやすい

なぜまちなか公共空間か?

  • 人々が自然と集う場所/自然と目につく場所
  • ウオーカブルシティ等公共空間利活用がホットな政策課題
  • 多様性の確保・居心地の良さなどの施策が求められる
  • 障害のある方にとっても行きたい場所(社会参加)
  • バリアフリー化の優先度が高い

体験者の属性

体験者の性別


体験者の年齢


・性別・年齢など多様な方々が参加した

体験者の来訪目的


  • 全体の57.6%が同日開催のイベント(社会実験やウエルフェア、青葉区民まつり)を目的に来訪
     →大規模なイベントと同時開催することで、来訪者の増加に寄与すると考えられる
  • ボッチャ体験会を目的に来た人は12.4%
     →無関心層へのアプローチができた

ボッチャ体験についての評価

楽しかった→89.7%


またやってみたい→84.6%


ほとんどの方に好意的に受け止められており、今後、同様の体験会を開催した際も多くの方に楽しんでいただけると考えられる

東北大学公共空間ボッチャプロジェクト D&I

ボッチャ体験会の継続的な開催に向けて…

東北大学学生ボランティア団体
「東北大学公共空間ボッチャプロジェクト D&I」を結成!

2022年11月、公共政策ワークショップⅠ2022プロジェクトDのメンバーを中心に設立
→仙台市内を中心としたボッチャ体験会の企画や運営の受け手となり継続性を担保する


~最近の活動~

 仙台市長杯に出場!

   2023.2~3に行われたボッチャ大会(仙台市長杯)に3チームに分かれて出場し、うち1チームが市内ベスト8に入りました!


河北新報に取り上げられました!

参考 BF in仙台を取り上げていただいたHP、SNS

  1. 全体
    国土交通省 官民連携まちづくりポータルサイト
    HP(https://www.mlit.go.jp/toshi/local-event/#shakaijikken
    宮城県
    Twitter(https://twitter.com/myg_kouhou/status/1569638285231943681?cxt=HHwWgsDTkYjtvMgrAAAA)
    仙台市障害者スポーツ協会
    HP(https://www.sendai-dsa.jp/
    Facebook(https://www.facebook.com/sdsa0
    仙台市スポーツ振興事業団
    HP(https://www.spf-sendai.jp/news/detail.php?id=254
    東北大学 法学部
    HP(http://www.law.tohoku.ac.jp/post-7252/
  2. 青葉通仙台駅前エリア社会実験(9月23日、24日、25日)
    仙台市
    HP(https://www.city.sendai.jp/kukakuseri/aobadoriarikata/aobadooriekimaeeria_shakaijikken.html
    青葉通仙台駅前エリアのあり方検討プロジェクト「MACHITO SENDAI」 (仙台市)
    HP (https://machito-sendai.com/topics/post-140/)
    Instagram (https://www.instagram.com/p/CiAA5-drtpa/)
  3. 福祉まつり「ウエルフェア2022」(10月2日)
    仙台市
    HP(http://www.city.sendai.jp/kenko-kikaku/kurashi/kenkotofukushi/shogai/recreation/event/fukushimatsuri.html)
  4. 市道表小路線社会実験(11月3日)
    仙台市
    HP(http://www.city.sendai.jp/tatekae/220917.html

プロジェクトの狙い

ボッチャ体験モデルの確立

異分野の研究者やパラスポーツ団体、まちづくり団体、企業、自治体、学生等と共同し
SDGsを念頭に「たのしく」未来社会をデザインして社会貢献

公共空間等を活用したボッチャの普及・推進及びモデルの確立

  • SDGsの推進 ~だれ一人取り残さない社会~の実現
  • ダイバーシティ&インクルージョン
  • 「居心地が良く歩きたくなる」まちづくり。「人中心」の空間づくり
  • ユニバーサルスポーツ「ボッチャ」をみんなで楽しみ・応援

共生社会の実現

心のバリア
フリー

ユニバーサル
デザイン
のまちづくり

・心のバリアフリー
人々の心にある障壁の除去に向けた取組

・ユニバーサルデザインのまちづくり
物理的障壁や情報にかかわる障壁の除去に向けた取組

ボッチャについて

ボッチャ(BOCCIA)とは

障がい者のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目だが、誰もが楽しめるD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)スポーツとして注目が集まっている。