私が担当している、 東北大学法学部向け英米法講義の過去問題集です。



2018年度英米法 試験

次の各問に答えなさい.

問1.アメリカ不法行為法について次の解説文を読み,設問に応えなさい.

「被告の行為が注意義務違反(breach of duty)となるためには,被告が原告に 対して注意義務(duty of care)を負っている必要がある.そもそも被告が原告 に対して注意義務を負わない場合には,正式事実審理(trial)を経ることなく,法 律問題として原告敗訴の判決が出される(no duty rule).この著名な例として は,原告と被告の間に特別な関係(special relationships)がないと,積極的 行為義務(第三者保護義務,警告義務等)がないとする判例法理があげられる.」

特別な関係(special relationships)とは具体的にどのような関係なのか,授 業でとりあげた判例を用いて,具体的に説明しなさい.

問2.次のアメリカ不法行為法の用語について具体例をあげて説明しなさい。
(1) proximate cause
(2) Hand formula
(3)Res Ipsa Loquitur




2017年度英米法 試験

次の各問に答えなさい.

問1 次のアメリカ不法行為法の用語について説明しなさい.
(1) market share liability
(2) Hand formula
(3) preponderance of evidence


問2 授業でとりあげた判例の中から印象に残ったものを1件選び、アメリカ不法行為 法がアメリカ社会の中で果たしている機能について評価し、それについて感想 を述べてください.



2016年度英米法 試験

次の各問に答えなさい。

問1 現代アメリカ不法行為法では、損害賠償の「高額化」が問題とされてい ます。Negligenceの要件としての損害論(damages)に関し、(1)その主な内訳 (費目) と算定方法、(2)高額化の要因、(3)法改革の動きとその問題点につい て、それぞれ具体的に説明しなさい。

問2 次のアメリカ不法行為法の用語について説明しなさい.
(1) duty of care
(2) Hand formula
(3) preponderance of evidence




2015年度英米法 試験

次の各問に答えなさい。

問1  現代アメリカ不法行為法の主要な領域であるNegligenceについて、(1)Duty of careと(2)Breach of dutyの2つの要件の内容を、具体的な判例を用いて説明し なさい。

問2 授業でとりあげた判例の中から印象に残ったものを選択し、アメリカ不法行為 法がアメリカ社会の中で果たしている機能について、自由に感想を述べてくだ さい。



2014年度英米法 試験

次の各問に答えなさい。

問1 次のアメリカ不法行為法の用語の意味について具体的に説明しなさい。

(1)duty of care
(2)Hand formula
(3)pain and suffering


問2
授業でとりあげた判例のうち最も印象に残ったものを1件選び、興味深かった 点について、感想を述べてください。



2013年度英米法 試験

次の各問に答えなさい。

問1 現代アメリカ不法行為法の中心分野であるNegligenceの判例法理における、4 つの基本的要件について、それぞれ具体的に説明しなさい。

問2 contributory negligenceとcomparative negligenceの相違について説明しな さい。



2011年度英米法 試験

次の問に答えなさい。

問1 次のアメリカ不法行為法の用語について説明しなさい。
(1)contributory negligence
(2)Hand formula
(3)Res Ipsa Loquitur


問2
授業でとりあげた判例のうち最も印象に残ったものを1件選び、 興味深かった点について、感想を述べてください。


2010年度英米法 試験

次の各問に答えなさい。

問1 現代アメリカ不法行為法では、損害賠償の「高額化」が問題とされていま す。Negligenceの要件としての損害論(damages)に関し、(1)その主な内訳(費目) と算定方法、(2)高額化の要因、(3)法改革の動きについて、それぞれ具体的に説 明しなさい。

問2 今回の講義でとりあげた判例を用い、アメリカ不法行為法がアメリカ社会 の中で果たしている機能につき、印象に残った点を中心にして、感想を述べてく ださい。


2009年度英米法 試験

(問) 現代アメリカ不法行為法のnegligence(ネグリジェンス;過失という不法 行為)の特徴について、次の用語を全て使い、具体的な例をあげながら説明しな さい。

1. proximate cause
2. duty of care
3. foreseeability
4. damages
5. contributory negligence
6. comparative negligence


2008年度英米法 試験

英米法講義 問題

次の問に答えなさい。

問1
最近のアメリカ不法行為法改革論争においては、常に損害賠償額の「高額化」が 問題とされている。日本法と比較したとき、アメリカ不法行為法における損害の 内訳(費目)に特徴があることを明らかにし、損害賠償額が「高額化」する原因、 およびそれに対してとられている対策について説明しなさい。

問2 次のアメリカ不法行為法の用語について説明しなさい。
(1) duty of care
(2) Hand formula
(3)Res Ipsa Loquitur


2007年度英米法 試験

英米法講義 問題

次の問に答えなさい。

問1 現代アメリカ不法行為法のnegligence の構造とその特徴について、具体的な判例をあげながら、説明しなさい。

問2 次のアメリカ不法行為法の用語について簡単に説明しなさい。
(1)trespass
(2)strict liability



2006年度英米法 試験

英米法   問題

次の問に答えなさい。

問1 アメリカ不法行為法のnegligence(ネグリジェンス;過失という不法行為) の要件と効果について、具体的な判例をあげながら、説明しなさい。

問2 次のアメリカ不法行為法の用語について説明しなさい。
(1)contributory negligence
(2)comparative negligence
(3)Hand formula



2005年度英米法 試験

英米法   問題

(問) アメリカ不法行為法の特徴について、次の用語を全て使い、具体例をあ げながら説明しなさい。

1.negligence
2.proximate cause
3.duty of care
4.foreseeability
5.intentional torts
6.strict liability



2003年度英米法II 試験

英米法II   問題

次の問のうち、どちらか1題選択して答えなさい。

第1問  アメリカ財産法上、lease(不動産賃借権)、license(使用許諾)、 easement(地役権)の3つの制度の法的要件・効果を比較するとともに、具体的な 事例を使って、三者の相違について詳しく説明しなさい。

第2問  講義でとりあげた、アメリカ財産法の判例をどれか1つとりあげ、事 実、争点、結論、理由づけを簡単に紹介するとともに、その判例に、アメリカ財 産法のどのような特徴が表れているかにつき詳細に論じなさい。



2003年度英米法I 試験

英米法I   問題

次の各問に答えなさい。

(1)
講義でとりあげたアメリカ合衆国最高裁判所の判例の中から、1件選択して、そ の事実と法律上の争点について簡単に紹介した上で、その事件では、いかなる日 米間の懸案事項がどのように「法的」な紛争の形をとって処理されたかというこ とについて説明しなさい。

(2)
日米両国間に生じる政治的、経済的、社会的な様々な対立関係を、裁判によって 「法的」に解決することの意義と、そのメリット・デメリットについて論じなさ い。



2002年度英米法II 試験

英米法II   問題

※注意 問題は2題あります。両方とも解答すること。 

問1 アメリカ契約法において、契約違反の場合に認められる損害賠償(金銭賠 償)の範囲につき、具体的な事例をあげつつ説明しなさい。     

問2 アメリカ契約法の 成立要件について、次の全ての言葉を使って説明しな さい。
(1)consideration(約因)
(2)bargain theory(交換取引理論)
(3)pre-existing duty rule(既存義務のルール)
(4)promissory estoppel(約束的禁反言)



2002年度英米法I 試験

英米法I   問題

次の2題の設問から、1問選択して解答しなさい。

1.アメリカ合衆国における連邦裁判所の裁判権の特徴について論じなさい。

2.アメリカ法における連邦裁判所と州裁判所の相互関係を規定する上で、合衆 国憲法第14修正が果たしている役割について理論的に論じなさい。



2001年度英米法II 試験

問題
次の2題の問題からどちらか1題を選択して解答しなさい。

問1 現代アメリカ不法行為法におけるnegligence(ネグリジェンス)法理の構造 について、講義でとりあげた判例を使い、具体的に説明しなさい。

問2 次のアメリカ不法行為法の用語について、それぞれ具体例をあげて説明しな さい。
  1. joint and several liability
  2. comparative negligence
  3. strict liability



2001年度英米法I 試験

問題
次の2つの文章から1つを選択し、講義でとりあげた判例を使って、私たちにとって 「日米法文化摩擦」論についてどのようなアプローチをとるのが適切かということについて論じなさい。


(1)「カリフォルニア州民法典の定める懲罰的損害賠償(以下、単に「懲罰的 損害賠償」という。)の制度は、悪性の強い行為をした加害者に対し、実際に生 じた損害の賠償に加えて、さらに賠償金の支払を命ずることにより、加害者に制 裁を加え、かつ、将来における同様の行為を抑止しようとするものであることが 明らかであって、その目的からすると、むしろ我が国における罰金等の刑罰とほ ぼ同様の意義を有するものということができる。---(中略)--- 我が国においては、加害者に対して制裁を科し、将来 の同様の行為を抑止することは、刑事上又は行政上の制裁にゆだねられているの である。そうしてみると、不法行為の当事者間において、被害者が加害者から、 実際に生じた損害の賠償に加えて、制裁及び一般予防を目的とする賠償金の支払 を受け得るとすることは、右に見た我が国における不法行為に基づく損害賠償制 度の基本原則ないし基本理念と相いれないものであると認められる。」 (最高裁判所平成九年七月一一日第二小法廷判決 [「萬世工業」事件最高裁判決]より)


(2)「連邦裁判所は州法が適用される事件についても、州籍相違(diversity of citizenship)を根拠に管轄権を行使できる場合があり、異なる州の当事者間の訴訟について公平な法廷を提供する任務を歴史的には果たしてきたし、また現在でも、州籍相違管轄を廃止しないことで連邦裁判官が州裁判官や弁護士と共通の問題関心を維持して法律家としての一体性を保てる、という主張がなされるが、主たる任務は連邦問題事件に重心を移しつつあるといってよい。」 (浅香吉幹『現代アメリカの司法』86頁より )




2000年度英米法II試験

「民事信託」「商事信託」「社会的信託(公益信託・年金信託等)」における、 アメリカ信託法理の現代的機能について、 実例をあげつつ論じなさい。




1999年度英米法試験

問:次のアメリカ契約法上の用語から1つを選択し、それに関する判例法理を説 明しなさい。

(1)consideration
(2)offer / acceptance
(3)Statute of Frauds
(4)substantial performance
(5)anticipatory repudiation




1998年度英米法試験

1.アメリカ契約法の救済法(remedies)の側面につき、次の設問に答えなさい。

(1)金銭賠償(damages)の三類型(expectation ・ reliance ・restitution )の 機能上の相違を、具体例をあげつつ論じなさい。
(2)金銭賠償(damages)と特定履行(specific performance)・差止命令 (injunction)間には、どのような機能上の相違があるか、具体例をあげつつ論 じなさい。

2.アメリカ法の救済法(remedies)一般につき、日本法と比較してどのような特徴 があるか、述べなさい。



1997年度英米法試験

次の2題のうち1題を選択して解答しなさい。

1. アメリカ合衆国最高裁のAffirmative Actionに関する判例法理を説明し、憲 法第14修正のEqual Protection Clauseの解釈論との関係を論じなさい。

2. 現代アメリカ法におけるEquityの意義につき、実体法・手続法・救済法 (remedies)のそれぞれの分野で実例をあげながら説明しなさい。



1996年度英米法試験

次の問題文を読み、 下記の問から2問を選択して答えなさい。

(それぞれ、関連する判例をとりあげ、具体的に論じること。)

「1996年春,クリントン大統領は,合衆国議会の両院を通過した 製造物責任改革法案(Common Sense Product Liability Legal Reform Act of 1996) に対し,拒否権を行使した。 その理由として彼は「州の権限に対する不合理な介入であり,消費者に一方的に 不利である,また 懲罰的損害賠償(punitive damages)の上限が人工的にすぎる」と言った。」

1.製造物責任法における、連邦の権限と州の権限との関係について 説明しなさい。

2. 州法(判例法・制定法)における、最近の製造物責任法改革の動き について、概観しなさい。

3. 懲罰的損害賠償の機能について説明しなさい。

4. 懲罰的損害賠償を制限する連邦憲法上の根拠は 何か、違憲審査の基準論の観点から論じなさい。

5.mass torts(大規模被害不法行為)の法的な問題点について 論じなさい。


1995年度英米法試験

次の各問に答えなさい。
(それぞれ、関連する判例をとりあげ、具体的に論じること。)

1.アメリカ法におけるpunitive damages(懲罰的損害賠償)について、 最近の法改革の意義を、州法と連邦法両方の視角から論じなさい。

2.連邦民事訴訟規則23条の class action(集合代表訴訟)の機能について、メンバーに対するnotice(通知)の要件と関連させて論じなさい。

3.affirmative actionに関する、最近の合衆国最高裁の判例の判断基準を論評しなさい。


1994年度英米法試験問題

1.次の問題文を読み、アメリカの製造物責任法(products liability)に関する下 記の問に答えなさい。

「原告Xは、1941-1976年、造船所の労働者だったが、断熱材asbestosの取付作業 に従事していたために、asbestosisその他の肺疾患にかかったと主張している。 Xは、asbestosの製造会社(以下Y)を相手に、損害賠償請求訴訟をカリフォルニア 州裁判所に提起した。」
(Anderson v. Owens-Corning Fiberglas Corp., 53Cal.3d987, 810P.2d549, 281Cal.Rptr.528(Cal.1991))

(参考)

(1)不法行為上の厳格責任(strict liability)で問題になる、製品の欠陥 (defects)の三類型(manufacturing defects, design defects, warning defects)を説明しなさい。

(2)design defectsに関する判例法理を、先例を引用しつつ、説明しなさい。

(3)「裁判過程(adjudication)で、design defectsを認定するのは困難が伴う。」
この見解について、論評しなさい。

(4)Xは、その請求の一つとして、warning defectsに基づくstrict liabilityを 主張している。これに対し、Yは、state-of-art defense(技術水準の抗弁)を提 出できるでしょうか? 根拠を示して論じなさい。

(5)あなたが、本件のtrial judgeだとして、陪審に対する説示(instruction)を 起案しなさい。

2.次の英米法上の用語を解説しなさい。

  1. punitive damages
  2. structural injunction
  3. voir(e) dire
  4. Equity acts in personam.
  5. diversity of citizenship




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