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2005年04月25日

METI report

47thさんに,「NYに遊びに行くから泊めてください」とお願いしたところ,METIのレポートを読むようにご指示をいただいたので(^_^;),DLして軽くskimming。読みながらinspireされたりあれっと思ったりしたことについて,MBAのMidtermやFinalの第1問によくあるTrue/Falseで答える簡単なquizeを作ってみました。もちろん,explanationを付けないと点数はつきません。ファイナンスの基礎的な知識と常識的な感覚さえあれば,簡単に分かる問いばかりだから,comment欄へ回答をどうぞ。

1. 「現金による買収ではなく,株式による買収が可能になると,株券を印刷するだけで(←とりあえず株券不発行は考えないで)低コストで買収ができるようになる。このため,2005年商法改正で外国会社による合併等が認められると,外資による買収が増えることが予想される。」(METI reportにあるわけではないけれど,最近よく聞く話。次の問いのヒントでもある)

2. 「日米間には株価の時価総額に大きな格差がある(METI, p.19)。このため,外国企業による日本企業の買収の増加が予想される。」

3. 「METI p.43に『株価が過小に評価されている場合に、企業価値よりも安値でTOBをかけて利ざやを稼ぐことは可能である。事実、TOBの過程で買収者の買付価格が改訂されることもよく見られる現象である。スティール・パートナーズ・ジャパンによるソトーに対する敵対的TOBの場合、当初の買付価格は1株1,150円であったが、ホワイトナイトによる対抗TOBが行われた結果、最終的には1,550円まで引き上げられた。』という記述がある。後段のSPJの事例は,前段の一般論の具体例として適切である。」

4. 「株主に対して,経営者・買収者の双方から企業価値を左右する必要な情報が十分開示されることを促すような仕組みになっていれば,その防衛策は企業価値を高めるものと評価されよう。」(METI, p.46)

残りは,純粋なコメント。

METI, p.44の注57で,Shleifer-Summersを引用しているけれど,これは少なくともUSではほぼ反証されていることについては,僕の「企業買収防衛策りだっくす」とそこで引用されているKaplanのdissertationを参照。日本語で読みたければ,田中さんの民商も参照。... アカデミックすぎてquizeには向かないな。

それと,USの議論の紹介で,Delawareのchancery court/supreme courtの果たす役割について視点が欠如している,つまり,裁判所の積極的な介入とセット(いわゆる相互補完性)でUSルールは動いている,という視点が欠如している。果たして日本の裁判所にDelaware courtsのような積極的な活動が期待できるんでしょうかね。東京地裁・高裁の商事専門部のビジネス感覚をあなたはどこまで信頼できますか? ――これは,第4章で展開されている日本への提案にも当てはまるのだけれど。

次に,第4章の議論の論調として,敵対的買収のコストの評価ばかりに目がいって,ベネフィットの評価がほとんどなされていないのが気になる。コストとベネフィット(それは当該ターゲットだけに発生するものではない)の大小関係の評価が一番素直なはずで,バイアスがかかった論調。

最後に,様々なsocial institutionの相互作用の中で敵対的企業買収をどう位置付けるか,という視点(「企業買収防衛策りだっくす」参照)が不足。何気なく宣伝(笑)。

ソスソスソスeソスソス hatsuru : 2005年04月25日 07:16

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ソスソスソスフエソスソスソスgソスソスソス[ソスフトソスソスソスbソスNソスoソスbソスNURL:
http://www.law.tohoku.ac.jp/~hatsuru/cgi-local/mt/mt-tb.cgi/313

ソスソスソスフソスソスXソスgソスヘ、ソスソスソスフエソスソスソスgソスソスソス[ソスソスQソスニゑソスソストゑソスソスワゑソス: METI report:

» パブコメのススメ(2) from ふぉーりん・あとにーの憂鬱
前回は、まず「はじめに」をじっくりと読むことをお薦めしました。 なるほどと思うところもあれば、疑問がわくところもあったかも知れません。 そこで、次は「はじめ... [ソスソスソスソスソスソスヌゑソス]

ソスgソスソスソスbソスNソスoソスbソスNソスソスソスソス: 2005年04月25日 10:37

» シカゴからのquize from Gakによる「若干のコメント」
quizeが出された。 METI report(Chicago Diaryより) http://www.law.tohoku.ac.jp/~hatsur... [ソスソスソスソスソスソスヌゑソス]

ソスgソスソスソスbソスNソスoソスbソスNソスソスソスソス: 2005年04月30日 11:06

ソスRソスソスソスソスソスg

このブログ読んでいる人の中に,研究会メンバーがいるから,public commentしなくてもいいかな(笑)。

ソスソスソスeソスソス hatsuru : 2005年04月25日 06:33

TBのタイトル文字化けしちゃったみたいですね。
申し訳ありません

JFKとNEW ARKですが、どっちも不便なんですが(苦笑)、MidtownへはNEW ARKからNJ Transitを使ってPenn Stationに出るのが早いと思います。
ただ、私もNEW ARKを使ったことがないので、NEW ARKからNJ Transitへの乗換えがどのくらいかかるのかが、よく分からないところです・・・・

何れにせよNYお待ちしております。

ソスソスソスeソスソス 47th : 2005年04月25日 11:21

確かに,quize 3は,ちょっと設問が曖昧ですね。「前段」が2つの文章からなっているので。出題意図は,第1文のことを「前段」としていたのだけれど,このMETI reportの日本語は,必ずしもそうは読めない(逆に,METI reportの書きぶりがあまり論理的ではない)。

ソスソスソスeソスソス hatsuru : 2005年04月25日 13:03

そんなことおっしゃらずに、パブコメお願いいたします。研究会メンバーの発言力なんて、(以下略)

ソスソスソスeソスソス けんけん : 2005年04月25日 18:33

たった今,METIにPCを送信しました。ちょっと文章がきつかったかな(笑)。

ところで,回答の書き込みがないですねぇ(quize 3が出題不適切という指摘は結構もらったけれど)。そんなに難しいはずはないんですが。

でも,日本で,「この程度の問題が分からなかったら会社法を研究する・教える資格なし!」と言ったら,どれだけの人が首になるでしょうかね。USのロースクールで会社法を担当している人に聞けば,9割以上がきちんとした答えを返すと思うけれど,日本だと8割くらいはダメかもしれない。あっ,うち(東北大)の商法スタッフは大丈夫です。

このブログを読んでいる法学部生・ロースクール生のみなさんが,会社法担当教員に対して,純真な振りを装って質問してみるとか(笑)。

ソスソスソスeソスソス hatsuru : 2005年04月28日 06:23

商法スタッフといっても、学部生である自分は松井先生しか思いつかないですが、ローの方には他にいらっしゃるのですか?
森田先生がいなくなったおかげで商法系の授業や演習が少なくなって残念な限りです。

ソスソスソスeソスソス 東北大生 : 2005年05月09日 06:19

吉原先生がいますよ。今は,LS→吉原;学部→松井という分担。僕が戻ると入れ替わりで松井さんが留学に行く予定なので,LS→吉原・森田;学部→森田という分担になる予定です。... 死ぬぅぅぅぅ。

僕がいない間,商法系の授業は減ってないはずです。つまり,「留守番」の人の負担が倍になる。商法系の演習は減ってますが,元々僕の「商法演習」は「商法」と名前が付いても,商法していなかったので,あまり変化はないのかも。帰ったら,「商法演習」の名前さえやめる予定です。「取引法」「実証分析」とかにchange ... そうなると,学部から「商法演習」が消滅?

ソスソスソスeソスソス hatsuru : 2005年05月10日 07:23