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2005年04月19日

Hospitalization

今日が,anti-bioticsを飲まなければならない最後の日。昨日は,Chicago Department of Public Healthから手紙が来ていたので,フォローアップの電話もかけた。infectious diseaseなので,感染拡大を防ぐために,報告義務があるらしい。後で再検査の必要があるから,5月の第2週になったらreminderの電話をかけるよ,と言われたけれど,どうせ5月末にUofC Hospitalにフォローアップの通院が1回必要だから,それでOKになるよう,交渉しよう。さらに追加で,昨日は,UofC Hospitalから,入院中の処遇についてのsurveyが届いていた。ちょうど,public policyでとっているRasinskiの"Survey Questionnaire Design"のいい実習だ(笑)。

それはそうと,入院プロセスを退院お祝いパーティで話していたら,めちゃくちゃ受けていたので,再録。

1. 最初の頃は,MexicoとChicagoの気温差(30度近い)による風邪だと思っていた。栄養とって治そうと考え,39度の熱と頭痛があるにもかかわらず,ベトナム料理を食べに行ったのもこの時期(笑)。一緒に行った二人の人は,きっと僕が高熱と頭痛を持っていることに気付かなかったはずだ。

2. ところが熱が引かないので,これってA型肝炎かな,と考え始めるけれど,A型肝炎なら1週間程度で自然治癒する。だったら面倒だから病院行かなくていいや,quarter開始の最初の1週間はいろんな授業に出てみて様子を見たいし,とその週の間中,高熱と頭痛を我慢し続ける。

3. 週の終わりあたりから,頭痛がひどくて横になるのがつらくなったので,Walgreenに行って,"Pain remover and Fever reducer"と題された薬を買ってきて夜,寝る前に飲んでみる...が,効かない。ダメじゃん。日本から持ってきたBufferinを飲んでみる。効いた。すばらしい。ちなみに,後で,UofC Hospitalでの問診時に,Bufferinと言ってもちろん通じず,じゃあと,「あせちる・さりちる・あしっど」と説明してみたけれど通じなかった。仕方ないので,"Fever reducer and Pain remover, which I brought from Japan"と説明。

4. 日曜日,最初の1週間の授業を全て聞き終わって大体の感触をつかみ終える。が,返って熱と頭痛はひどくなる一方。あきらめて,東京海上(←J1 VISAは,保険加入が義務づけられている)に電話。提携先のChicagoのAXAに回された後,「近くだとUofC Hospitalが使えます」というので歩いていく。普段なら15分くらいで着くけれど,さすがに頭痛がひどくて30分近くかかった。taxi使うのはばからしい距離なんだけれど。

5. 日曜日なので,当然,一般外来は空いてない。AXAにはERから入れ,と言われて,「やっぱりChicagoならERだよなー」と思いつつ,ERから入る。ところが,ERから入ると,いきなりNurseに,「何でお前は医者にかかりたいのにERに来たんだ」と尋問され,「だって日曜だからERしか空いてないじゃん(当たり前だろ,ばかやろー)」と押し問答。さらに,保険チェックのところで,「あなたのInsurance Policyには連絡先が書かれてないから使えない」といきなり言われ,「でも東京海上・AXAは全部持つって言っていたぞ」と押し問答していたら,上司のところにAXAから「この人の治療費全部持ちます」というFAXが入って,無事通過。

6. 待合室では,かなり待たされる。見ていて,afirican american率が異様に高いのにちょっとびっくり。呼ばれて入って,病状説明。Mexico行ってたから多分肝臓がvirusにやられているんだと思う(←「肝炎」という単語を知らないので回りくどい説明),と言ったら,GDTとかの数値を調べるための血液検査。注射器4本くらい血を採られた。ちなみに,注射のテクニックは,日本の医者・看護婦に比べると結構下手。頭痛がひどかったので,「今までの人生で最悪の頭痛だ」と訴えたら(ほぼ本当),薬持ってきてくれて,飲んでみたら一発で頭痛が消える。うーん,Walgreenはダメだ。

7. いったん,別室に移される。このあたりで,夜7時近くなり,「夕ご飯どうしよう」などとのんきに考え始める。さっきの医者よりもうちょっと年齢の高い医者がやってきて,同じようなことを聞いていく。どうやら,原因不明なのか,血液検査の結果が出るまで時間がかかるのか。この辺で,盲腸のことをappendixというのだと知る。ちょっとかわいそうなネーミングだ。

8. さらなる検査のために,レントゲンを撮るらしい。ベッドのまま運ばれる。が,運ばれた先は,CT Scan室! もちろん生まれて初めてなのでちょっと感動するとともに,いくらAXAが「治療費全部持ちます」のFAX入れているからといって,こんなリッチな機械使っていいの?と不安になる。が,Nurseの勘違いだったらしい(笑)。普通のレントゲン室に再移動して,パチリ。

9. このあたりから,水分補給のための点滴開始。下痢(diarrheaという。ちょっと賢くなった。笑)で水分がとにかく足りないらしい。通常なら,点滴を開始すると血圧が上がるはずなのに(血液量が増えるから),全く上がらない(実際,最高血圧が90前後。普段は,110前後ある)ので,「こいつは体内の水分が全然足りない」ということになって,この後,継続的に点滴される。「水分補給」と言っていたけれど,点滴されている袋を見てみると,実際,ただの生理食塩水。この1Lの袋を,この後24時間で,ほぼ10本(!)点滴されることになる。

10. 夜9時頃になっても帰してくれないので,「今日は泊まりかな,明日の朝9時からのLaLondeのApplied Econometrics II,出られるかなー」などとまだのんきに考える。ところが,この後,ICUに移動。「Mexicoから帰ってきたJapaneseが,正体不明の病気にかかっているので,感染拡大を防ぐために,ICUへ隔離」とのこと。「今,infectious diseaseの専門家が旅行中で,明日(月曜日)に帰ってくるのだけれど,お前の病気の原因が不明だ。とりあえず,そのひどい頭痛は,体に水分がなくなっているから発生しているので,がんがん点滴する。」と説明。

11. さらに,午前2時頃になって,例のカテーテル"procedure"。水分補給+ちょびっとのステロイド剤投入だ,と説明される。左の鎖骨下から,猫じゃらしのように3本も点滴・注射用の管が出ている状態になる。さらに,両腕に1本ずつ点滴用の管。豪華だなぁ。ちなみに,未だに原因不明。さらに,抗生物質の注射をされる。これ,この後,退院まで6時間おき位のペースで続いたのだけれど,静脈注射でなくて,筋肉注射なので結構痛い。

12. 翌朝(月),「やばいなー,今日のLaLondeの授業出られないな,どうしようかー」などとのんきに考える。ぞろぞろとMD+学生の集団が朝の巡回,というか,「この患者にどういう治療をしているか」ということの説明に回ってくる。廊下で話しているんだけれど,丸聞こえだよ。ちなみに,隔離モードなので,入室してくる人は,みんなマスクと手袋。未だ原因不明だけれど,午後には感染症の専門家が帰ってくるよ,午後2時の回診で多分分かる,と説明される。

13. とにかく暇。入院するとは予想していなかったので,何も持ってきていない。TVは,ひたすらローマ法王死亡のニュースを繰り返していて,すぐ飽きる。NurseやDoctorと「入院なんて予想してなかったから飽きるね,CNNもローマ法王ばっかりでダメ」などと会話(ちなみに,僕はsitcomは好きでない)。誰かにapartmentに行って本とか持ってきてもらおうと思ったけれど,電話番号も分からない。そうだ,と思いついて,I-Houseに伝言を残してI-Houseの住人に来てもらうことを考える。

14. 午後2時になったけれど,Doctorが来ない。americanだなー,と思いながら待っていると,午後4時位に,女性医師が一人やってきて,「あなたの血液中から正体不明(uncofirmed)のバクテリアが発見された。多分それが原因だ」と説明。

15. さらに1時間位してから,医師の一団が入ってくる。"Congratulations! Now we do not need masks!"と,マスクなし。一番年長そうな医師が,「私がinfectious diseaseの専門家だ。私が来たからには大丈夫。病原については聞いた?」と言ってきたので,「1時間くらい前に来た医師が,unconfirmed bacteriaが血液中から見つかった,と言っていたけれど」と答えたら,「そう,まだunconfirmedだけれど(←あんたそれでも専門家か?),病状とMexicoということから考えると,おそらく,Typhoid Feverだ。北アメリカでの発症率は低くて1%にも満たないので,分からなかったんだ。今後は,Typhoid Feverを直接ターゲットにするanti-bioticsを使うようにするから,効率的に治療できる。すぐにICUから一般病棟に移れるよ」と説明。

16. ちょっと元気が出て,部屋の中のPCから,UofCのネットワークにアクセスできるか聞いてみる。UofCのネットワークにアクセスできれば,Webmailからhelp me!の連絡を取れる。そしたら,Doctorがログインした上で使っていいよ,と言ってくれたので,早速メール。隣の建物(Biology)で研究しているTさんがすぐに駆けつけてくれた。ラッキー。さらに,I-HouserのHさんとも連絡が取れて,apartmentから本やPCをとってきてもらう。いいことは重なるものだ。たまたまCUBSの試合が放映されていたので,観戦。CUBSのpitcherの中で最高だと思うCarlos Zambrano(綴り違うかも)が途中降板したけれど,LeeがHR打ったりして14点くらいとって快勝。Nurseから,「CUBSが勝っているから元気になったのか?」とからかわれる。

17. この後,一般病棟に移動。角部屋・個室。はるか遠くにDowntownのSears Towerも見渡せる。ちょっと前から,僕がUofCのprofessorである,ということが判明していたことと,最初のAXAの「治療費全部持ちます」FAXが効いていたのだと思う。すごい好待遇だ。ここから,ちゃんと食事が出始める。別に胃が悪いとかいうわけではないので,全く普通の食事。

18. 火曜日になると,昨日のメールを見た人がお見舞いに来てくれる。ありがとー。食事も,面白いことに,朝にメニューシートが渡されて,自分の好きなものを自由に選ぶことができるシステムに変更。すばらしい。こんなの日本の病院では,多分ないよ。熱も頭痛も止まって,下痢も止まって血圧も110前後で安定し始め,anti-bioticsの効果を思い知らされる。

19. さっさと退院して授業出ないとなー,と思っていたら,やっと木曜日になってdischarge。途中,AXAに電話したら,まさか入院しているとは考えていなくて,担当者がかなり驚いていた。タダの風邪だと思っていたらしい。確かに,日曜日に電話したとき,担当者は「ただの風邪でしょう」と言っていたのに対し,こっちは「風邪で1週間以上も高熱と頭痛が続くはずはない。きっと風邪以外だ」と主張しておいたはずだけれど。判断能力のない担当者だなぁ。保険金支払には,医療情報の開示が必要ということで,そのための同意書にサインしてFAX。後で,突然病院の保険担当者が病室やってきて「私はあなたの個人情報を保険会社に開示したくない。保険会社と交渉してくれ」と文句言ってくるなど,多少もめたけれど,もう一度AXAに電話したら解決。どうも連絡に手違いがあったらしい。

20. 木曜朝,医者と話して退院OKということになったので,Dischargeの書類・処方箋・フォローアップの打ち合わせを終えて,晴れて退院。微妙に迷う。お見舞いに来た人も行っていたけれど,中庭のある建物がいくつも連結されてHospitalを構成しているので,複雑な構成になっている。いったんapartmentに帰って,家の整理・お昼を食べて,午後1時30分からのRasinskiの授業に出席。にしても,この入院で,医療英語にだいぶ詳しくなった

ソスソスソスeソスソス hatsuru : 2005年04月19日 08:26

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 いや〜、たいへん興味深いレポートありがとうございます(不謹慎ですか?)。私は医学系の専門学校(東洋医学ですが)に通っていますので、医学英語は必修科目なんですよ。アメリカの病院事情も含めて大変参考になりました。
 森田さんはご存じかもしれませんが、カルテに記載される医学英語には、「Medical English」(英米式医学英語)と「Medical Terminolosy」(ラテン語由来の学術式医学英語)の2種類がありまして、その2つがごちゃまぜに使われたりして結構ややこしいんですよこれが。大昔はドイツ語が主流でしたが、今の医学界はアメリカが主流ですし、またアメリカ側のゴリ押しもあって、いつだったかの学会で現在のような形に決定したらしいです。
 たとえば「肝臓ガン」は、前者の方だと「cancer of the liver」ですが(ですよね?)、後者だと「hepato carcinoma」になります。一応後者が正式な医学英語なのですが、例えばどうしても思い出せない時(笑)なんかに前者のほうで書いてもいいみたいです。もっともそんなモロわかりのカルテ患者さんに見せるのはまずい場合もありますし(ガンで告知なしに患者にカルテ見せる医者なんていませんけど)、同僚の医者にもバカにされるそうですが。
 もし今後体調を崩して入院されるようなことがあって、医師の書いたカルテに「carcinoma」って記入があるのが偶然目に入ったら、「胃潰瘍ですね」とか言われても、それはウソです(笑)。

ソスソスソスeソスソス 野口 正輝 : 2005年05月10日 04:18

このレポートは,かなり笑いを誘っている――特に,a) 風邪だと思って美味しいもの食べて治そうとした;b) UNCONFIRMED bacteria,の2カ所――し,そういう目的で書いているので,不謹慎なんてことはありません。

ソスソスソスeソスソス hatsuru : 2005年05月10日 07:29