« royal host | メイン | budda exhibition »

2013年10月05日

gift and default

デフォルトルールの設定の話の続き。

たとえば,恋人に贈り物をあげたんだけど,その恋人と分かれてしまった場合に,プレゼントを取り戻せるか?

民法の普通の解釈にしたがえば,まぁ取り返せないだろう,っていうことになる。問題は,何でそれがデフォルトルールとして設定されているのか。

これが,majority defaultとして正当化されると考えるのであれば,世の中の当事者の多数派は,このようなケースに,いったん贈った物を返すよりも返さないという合意をしやすい(その理由はいろいろありうるけれども),という事実が存在していると考えていることになる(その事実がホントかどうかは知らない)。

これに対し,penalty defaultとして正当化されると考えるのであれば,このデフォルトだと,恋人と別れた場合に贈り物を取り返したいと考える人は,その旨の特約を結ぶことを言い出さなければいけないのに対し,これと反対のデフォルト(恋人と別れた場合にプレゼントを取り戻せる)の下では,恋人と分かれた場合に贈り物をあげたままでいいやと考える人の方が,その旨の特約を結ぶことを言い出さなければならなくなる。つまり,デフォルトがどちらかで,プレゼントの送り手の属性に関する情報の開示のされ方が違うわけだ。こちらの考え方だと,現行民法(の解釈論)は,前者のような情報の開示のされ方の方が望ましい,って考えていることになる。

さて,どれなんでしょうね。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.law.tohoku.ac.jp/~hatsuru/cgi-local/mt/mt-tb.cgi/2880

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)