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2013年02月01日

low ROE

日本企業のROEは低い
ってよく言われるけれど,それって本当なんだろうか?

そう言われるときによく見せられる表っていうのは,日本企業とUSやヨーロッパの企業のROEを比較して見せたものなんだけれども。

この現象を説明できるかもしれないもう一つの仮説の鍵は,これまたよく言われる「日本には企業が多すぎる」っていう話だ。つまり,他の国であれば一つの産業にメイン企業は1個くらいしかないことが多いのに対し,日本では複数の企業が同一業種内で争っていることが多い(有名なところだと家電とか食品とか)。
もし,このお話が正しいのだとすると,日本の市場は,他国の市場に比べて,独占(あるいは寡占)があまり進んでおらず,競争が激しい,ということになりそうだ。競争が激しければ,その分,利益率が低くなってくる。

そうすると,「日本企業のROEは低い」という説明の仕方は,実は現実を正しく言い当てていなくて,正しい説明の仕方は「日本市場で活動している企業のROEは低い」というものになる可能性が出てくる。

どちらの説明が正しいのかは,割と簡単に検証できる。日本の企業について,日本市場とそれ以外の市場における利益率の違いがあるかどうか,また,他国の企業についても,日本市場とそれ以外の市場における利益率の違いがあるかどうか,を見ればいい(その場合,他国の企業が何で日本市場に入ってくるのか(利益率が低いのに!),っていう点が新しく問題になってくるけれど)。

さて,誰かデータ持ってないのかな。セグメント別データ使えばできそうな気もするけれど...

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