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2011年12月19日

without patent application

↓のエントリの補足なんだけど,特許を取らないっていうのは,アマチュアリズムに対する過剰な崇拝があるのかも,という気がしないでもない。
つまり,「高校生なんだから,特許とって金儲けなんかするなよ」という暗黙のプレッシャー,あるいは,それの裏返しなんだけど,「特許を取らないことがかっこいい」という雰囲気があって,それが原因でこういう結果になったのだとしたら,ちょっと嫌な感じである。

似た話は学生さんの行動にもあって。

大震災の後,多くの学部生がボランティア活動に参加して,それはとてもいいことだと思うし,さらにそれを契機に,普通の企業ではなくてNPOに就職したいという学生が増えてきたように感じてる(そういう相談が今年は多い)。それもいいことなんだけれど,FBで流れてきた次の発言

学生の集まりで、「NPO志向やボランティア志向もいいけれど、人のお金を分配する仕事を目指すのではなく、自分で稼いだお金をいい使い道に、という志向も持ってほしい」と吠えてしまった。自分もそういう系出身のクセにw

のようなことって,すごく重要な真実だ(昔,「皆で渡れば怖くない」の中でちょこっとマイクロファイナンスの運営状況についても言及したことがある)。

あるいは,たとえば高校野球は,プロではなくてアマチュアである旨を標榜しているけれども,よく知られているように特待生制度がある以上(さらには,親や少年野球の指導者への「裏金」もあるかもしれない),実質的には,それはアマチュアでなくてプロだ。プロ野球から独立した一つの「独立リーグ」にすぎない。それだったら別に,お金が動くことは正面から認めて,たとえばMLBの贅沢税のように格差がなくなるような仕組みを導入する(その方がゲームが面白くなる)方がいいんじゃないかという気もするけれど,「アマチュア」という「純粋さ」(青春?)が,高校野球という商品のセールスポイントになっているがために,そういう実効的な仕組みは検討の俎上に上らない。

こういう風に,アマチュアであることに対して過剰な崇拝をすることは,本当の真実から目を背けてしまうことに繋がってしまう危険が高いぢゃなかろーか,と感じるわけです。

ちなみに,仙台二高も,特許申請してその上がりを高校教育に生かすなり,被災地救済に生かすなりすればよかったのになぁ,と残念に思ってしまう。

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