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2011年12月19日

patent

今朝のNHKニュース(全国)で,

仙台二高の高校生が,過酸化銀の新製法を発見

マイナビ日経

っていうのが流れたのだけれど,そこでちょっと気になったのが,「広く技術を使ってもらうために特許とってません」という下り。

んー,特許をとったとしても,ライセンスフィー0でライセンスすれば,広く使ってもらうことはできる。むしろ,特許をとっておかないと,他の国で別の人が特許を申請してしまうことができるので困る(日本で特許を申請しておけば,WIPO条約加盟国間では勝てる)。他国での特許が通ってしまうと,逆にこちらがライセンスフィーを徴収されてしまうし,特許申請を抹消するために争うのにもコストがかかる。

にもかかわらず特許申請しないのは,ひょっとすると,高校生だから特許申請の書類書いて手数料払うのがめんどくさい,って甘えなのか,それだとかなりやばいなーと感じたところ。

けれども,マイナビと日経のリンク先の記事によれば,Journal of Materials Scienceに既に掲載されたってことなので,とりあえずこれで公知性を確保して他国での特許出願をとめることができる。せふせふ。

いずれにしろ,こういうことが起きるとなると,高校生(あるいは高校の先生)の,知財リテラシーが今後重要になってくるかもしれないなーと思わされた一件だ。というより,既にジャーナルで公表したってことを報道しないNHKの知財リテラシーがどうにかしてる,というべきなのかもしれない。

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