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2011年11月22日

Rotterdam Rules

昨日・今日と,国際シンポ「The Rotterdam Rules in the Asia-Pacific Region」に参加してきたのだけれど,なかなか面白かったんではないかと。

個人的なネ申報告は,各国の状況のところで,Sturleyせんせが行ったもの。あの短時間であれだけ面白い爆弾が落ちるとはwww あともちろん,2回のワークショップは力作で勉強になりました。

その中で,第6セッションで僕がした質問について,解題をば。

質問は,東京海上の石井さんが,「ロッテルダム・ルールズ(RR)になっても,損害の分担が変わるだけで,損害の総額には影響がないから,保険業界としては中立だ」って言ったのに対し,いやそんなこと言われても,ルールが変わることによって損害の総額が変わる可能性としては,①損害の分担が当事者のインセンティヴに影響するというシナリオや,②transaction costが減るというシナリオが考えられるから,分担が変化したから直ちに総額に影響がないとは言えないんでは,という点と,そしてそれから,損害の総額が変わることは,保険業界にとってプラスかマイナスか分からなくって,損害が増えた方が保険料収入が増えて保険業界にとってプラスじゃね?って言う点。

まぁ後者の2段目は,確信犯的な意地悪質問(保険業界は損害が多い方が保険料収入が増えるけれども,それは社会厚生にはマイナスな非効率な法ルールなので,社会厚生と業界の利益が対立するから,「事故が増えた方がハッピーです」とは口が裂けても言えないwww)で,後輩Sも,「あの質問は,もりたさんの性格の悪さがにじみ出てますね」と評してたもの。うん,この質問はもちろん,意図的に(ブラックな)笑いを取りに行ったものです。

前者の1段目は,理論的にもうちょっと面白い。石井さんの回答は,「いや,RRで当事者の行動が変わるって実感はないぜよ」というものだったのだけれど,本当にそう考えているんだろうか。まぁ確かに,航海上の過失免責の廃止あたりは微妙だけれども,shipperによる情報提供義務の規定なんかは,その情報が入ることによって,個別のcargoの性質に応じた適切なcareが提供されることになるから,より効率的な運送を実現し,事故の発生確率を下げる効果をもつものだ,という説明が十分なり立ちうるように思える(そしてだからこそ,石井さんもこの規定は,望ましい規定という含みで発言していたんじゃなかろーか)。
石井さんの回答が,①完全に本心からなのか,②僕の質問が具体例を含まない抽象的で,十分に理解されなかったのか,それとも,③意図的に本音を隠したのか,ちょっと興味ある。

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