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2011年07月19日

irrationality

バカって言う方がバカ
っていうのは,子供のけんかの常套句だけれども,一面の真実でもある。

他人の主張を「バカだ」って決めつけてしまうと,そこで思考停止しがちだ。「あれはバカだ」と言えば,どんなことでも説明できてしまうマジックワードだから。

そうでなくて,その人が何でそんな一見「バカ」に見える主張をしているのか,っていう理由を探ると,案外それなりの理由があったり,場合によってはこちらが勘違いしていることも分かってきたりする。

特に,研究者としては,「バカだ」と言ってしまうとそれ以上分析の対象にならないので,「一見バカに見えるんだけど,実はこういう合理的な説明ができるんだよ」っていう説明を提供するところが,腕の見せ所になる。

ECONの世界でも似た話はあって,普通の経済学者は,preferenceをいじりたがらない(除くBecker系)けれども,それは,preferenceをいじってしまえば,世の中の事象の大部分は簡単に説明できてしまっておもしろくないからだ。一般的な合理性を仮定しつつ,うまい説明を考え出すのが,いい経済学者と評価される。

かなり昔の某研究会の席上で,ある先行研究をあえて狭く解釈して(僕から見ると文脈無視の曲解だったんだけど),それに対する批判を加えている報告者がいたので,↑に書いたようなことをもっとマイルドにオブラートに包んで忠告してみたら,かえって逆ギレ気味になられたことがある。

困ったもんだ...

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