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2010年06月09日

eating meat

「転倒骨折の危険3倍」(読売
というニュースがあったけれども。

まず直感的に,いくら何でも「3倍」という差はあり得ない。

おそらく,次のようなメカニズムが働いていると考える方が素直だろう:

- 肉を食べるような老人は,若い頃から体育会系で肉を食べ慣れているから,骨が頑丈

- 肉を食べるような老人は,それだけエネルギーを必要とするような活動をしており,その分,筋肉や骨が鍛えられている

つまり,肉を食べるような食生活を必要とするような要因によって,骨折しにくい状態になっているのであって,肉を食べることによって骨折しにくくなるわけではない。

もちろん,肉を食べることによって骨折しにくくなることは,この記事に書いてあるようにあり得ることだけれど,それを検証するためには,random assignmentをして検証する必要がある。

2002~06年、仙台市に住む70歳以上の877人の食生活を調査した。肉類を多く取る人、野菜を多く取る人、ご飯やみそ汁が中心の人に分け、骨折との関係を分析した。

とあるけれども,これだとおそらくそういったrandom assignmentしてないね。もちろん,random assignmentをするにはなかなか難しい問題があることは分かるんだけれど(この877人を,ランダムに3つのグループに分けて,「お前は肉食え」「お前は野菜食え」「お前はごはんと味噌汁だけ」(さすがにこれは極端だけどw)って命令しなければいけない)。

そういったことを抜きにして報道しちゃうメディア(ちなみにNHKの今朝の宮城県ニュースでもやってた)も,何かリテラシーないなぁ,と思ってしまう。ちょっと考えれば分かることだと思うんだけど。

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