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2010年05月11日

job matching

いや,どこにでもある話なのだけど。

- ある職種・地域(a)では,就職希望者が殺到していて,あぶれる人が発生してる(供給過剰)

- 別の職種・地域(b)では,就職希望者が足りなくて,求人側が困ってる(供給過小)


っていう状況が,同一職業について同時に発生していたとする。

しらふで考えるなら,こういう状況が発生する原因は,普通は次のどちらかで:

- informationが十分にないために(あるいは,あってもstrategic behaviorのために),matchingがうまく機能しない

- (a)での収入が(b)での収入に比べて相対的に高いから,実に合理的な帰結

前者の例としてしばしば指摘されるのが,大学生の就職市場。いわゆる「高望みしすぎで就職失敗」ってやつ。後者の例としてしばしば指摘されるのが,介護事業。きつい割に給料が低すぎる(逆の言い方をすれば,介護保険料が安すぎる)。ちなみに,後者の場合,(b)での収入が相対的に低いってのは,地域的なコミュニティからの乖離といった,非金銭的な要素も当然にカウントされる。

で,対策としては,前者ならば,頑張って市場参加者に情報を教えましょうよ(あるいはGale and Shapley algorithmみたいなメカニズムを作るってのもある),という話になるし(大学の就職課はこれが重要な任務の一つのはず),後者だと(a)の給料を下げるor(b)の給料を上げる(あるいは(b)の非金銭的障害を除去する)って話になるのが普通。

しかし,なぜか,どこぞの国のどこぞの職業だと,「供給を強制的に絞ることで問題解決しましょう」って主張が真っ先に出てくるんだな。いや,気持ちはよく分かるんだけど。

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コメント

そのどこぞの国のどこぞの職業について
今朝、空港でみたNHKニュースでちょうどやっていました。


最近、
「高望みしすぎなんじゃないか」とか
よく言われますが
後者の場合は合理的な帰結なのですね。
解決策としては
(b)の価値を上げるか
(a)の価値を下げればよいと、...

あ、就職の話でしたね...

うん。
後者の場合,「東京で(大企業を狙って)無職になる」と「田舎で(町工場で)暮らす」の2つを比べて,前者の方が望ましい,っていう選択をしていることになるので。
人の好みはさまざまだしね。

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