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January 27, 2008

juxtaposing

この前のThe bridge on the river kwaiがセイロンだったので,それならインドシナ半島の反対側だ!と,

Mùi du du xanh - L'odeur de la papaye verte

を見てみました。これはすごい。いや,ストーリーは全然大したことない(超おおざっぱに要約すると,ただの玉の輿ストーリー)んだけど,色彩の鮮やかさと音がすばらしい。

家具とか庭の木々とかの色合い(特に緑色)がはっとするほど美しい。それこそたとえば,Marie Antoinette(←ちなみにSofia CoppolaはThe Virgin Suicides以降全部見てる(はずだ)けれど,いまいち好きになれない... も一つちなみにKirsten Dunstもいまいち好きになれない...)の人工的でくすんだ美とは異質の,ワンランク上の鮮やかさ。
音の方も,虫の鳴き声とかぺたぺたと家の中を歩き回る音とか,そういう一見普通の音が非常に繊細に捉えられてる。特に,前者については,主人公が飼う鈴虫みたいのと相まって,隠れテーマになってるんじゃないかという気がします。録音はモノラルなんだけど,それでも音に対する感覚がひしひしと伝わってくる。これがステレオか5.1chならもっとすごいんだろうなぁ。

それはともかく。
ここ半年くらいに見たものの中でno. 1は

L'auberge espagnole

だったんじゃないかなぁ。ただし,これが何でno. 1かというと,自分の体験と重なるところが結構あって,「あぁ,あるある」とすごく懐かしい気持ちにさせてくれるからなので,そういうバックグラウンドのない人にとっては,評価が下がると思います。
で,自分のどの体験と重なるかというと,2つあって,
- 中南米バックパッカー旅行中のホステル
- UofCのI-HouseやHyde Parkでのroom share
前者については,中南米旅行中って,街の中では周りは全部スペイン語の世界で,自分はスペイン語は必要最低限しかできない不自由な状態なんだけど,ホステルに帰ってドミトリーとかキッチンとかで自分と同様にスペイン語があまり得意でない各国の旅行者と英語で盛り上がったり情報交換したりする訳です。L'auberge espagnoleでも,ヨーロッパ中からバルセロナにやってきた留学生たちが,スペイン語がまだ不自由な中で共同生活を送るアパートで,共通言語である英語で意思疎通を図ってるあたりの雰囲気が,まさに,中南米のホステルそのものって感じ。
後者については,そういう文化も習慣も全然違う国から集まってきた留学生が共同生活すれば,当然衝突が起こって何らかの調整の必要が出てくるわけで,そういうのがI-Houseでの多数の国の人との共同生活や,room mateとの話し合いとかを思い出させてくれるわけです。
ある意味,僕のChicago留学時代のjuxtaposingな「青春」(と表現するにはちょっと遅いか)の一部を再現してくれてるようなところがもうネ甲。
で,期待して続編Les poupées russesを見てみたんだけど,こちらはそういうところが出てこなくて,ちょっとがっかり。まぁ,共同生活のその後だから,仕方ないか。

その他,そこそこ良かったなぁと思ったのが

Breaking and Entering

邦題は「壊れゆく世界の中で」だけど,原題のbreakingは,break in,つまり,泥棒に入る,という意味との掛詞になっているところが反映されてないね。entering――これも泥棒に「入る」との掛詞――が象徴している「再生」の部分も訳出されてない。前者はともかく,後者の部分は,再生がこの映画のテーマの一つなので,削っちゃうのはどーよ?という気がします。
何でこれを見たかというと,Juliette Binocheが好きな女優(やっぱTrois couleurs: Bleuでコロリと)なので(うは)。なんとゆーか,セルビア後訛りの英語って,ちょwwwwwwな感じです。それとなんかJude Lawってこういう役回りを見るのが多い気がするんだけど,気のせいかな? ちなみに,prostitute役のVera Farmigaが出てきたとき,一瞬Cate Blanchettと見間違えました。似てるなぁ。

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