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June 21, 2007

●cost of congestion

昨日の教授会の最中に読んでいて,おもしろーいと感心したペーパー:

Aaron S. Edlin and Pinar Karaca Mandic.
"The Accident Externality from Driving"
JPE 114.5 (2006): 931-955.

要は,不法行為法だと,注意レベルはoptimalになるにしても,行為水準はexternalityのために過剰になるよね,それがどのくらいになるかを測ってみよーぜ,というペーパー。
なるほど,と思ったのは,それを自動車保険(保険金支払いと保険料との両方)で測定するというアイデア。これで測ってみると,いろいろspecificationを変えてもIVを使ってもとにかくrobustに出ます。
そうするってーと,行為水準を抑止するためのピグー税(なつかしひ...)を導入すれば結構いいんじゃないの,というお話。

このペーパーを読んで思い出したのが,外資系の損害保険会社を中心に,「年間走行距離が○○km以下の人は保険料が安くなります」というスキームを採用しているのがあるけれど,あれは結構使えるんぢゃないか,というところ。日本の損害保険会社はあれを採用していないけれど,単に事故率や予測される注意水準を保険料に反映させるだけでなく,行為水準も保険料に反映させることは,運転者に望ましいインセンティヴを与えてくれる可能性がありそうな感じ。
でも,だとすると,何で日本の損害保険会社は,外資系と違って,走行距離に依存した保険料を展開していないんだろうか?

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と思ったら,ご本人がこの辺は書いてた:
Aaron S. Edlin. "Per-Mile Premiums for Auto Insurance" Economics for an Imperfect World: Essays In Honor of Joseph Stiglitz. MIT Press, 2003.
Available at: http://works.bepress.com/aaron_edlin/28

にしても,Edlinって,Edlin-Reichelstein↓しか読んだことなかったから,てっきりpure theoryな人かと思ってた...
Aaron S. Edlin and Stefan J. Reichelstein. "Holdups, Standard Breach Remedies, and Optimal Investment " AER (1996).
Available at: http://works.bepress.com/aaron_edlin/8

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