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2007年04月26日

self dealing

例えば401Kプランで,プラン管理者に選ばれた投資顧問業者は,関連会社のファンドを好んで取り扱う傾向がある。それはなぜなんだろーか?

シナリオは2つあり得て,
a) 関連会社のファンドに関する情報は入手が容易なので,評価しやすいから選んでいる
b) 関連会社のファンドを取り扱うと,そこで手数料・信託報酬が得られるから選んでいる
この2つのどっちが効いているんだ? というのを検証してみたempirical paperを最近読んだところ,どうも,a)(情報優位仮説)では説明しきれず,b)(自己取引・利益相反仮説)がやっぱり結構効いているらしいです。

というのを思い出したのはなぜかというと,最近どこかで(←どこだったか忘れた...),論文の被引用回数のかなりの部分を自分自身による引用が占めるんだけどどーよ?,という話を読んだから。確かその話では,とはいえ,そういうself-citationを基盤にして,他の人からの引用も増えるからいいんだ,という感じで終わっていたような記憶が。
で,自己引用も関連会社ファンド選択と同じように考えられないかな,とふと思ったわけです。
a) 自分の論文は,内容をよく知っているので,低コストで引用できるから,引用する
b) 自分の論文を引用すれば,被引用回数がプラスされるので,引用する
ちょっとこれを展開すると
b') 自分の論文を引用すれば,自分の過去の論文がより広く人目にさらされるようになって,その過去の論文の被引用回数が上がるから,引用する
他にもさらに
c) その分野で書いている人が他にいねぇぇぇぇから,引用する
というのもあるやもしれません。

で,「お前はどーよ?」と言われると,ヘタレ人間としては,楽して生きるのがポイントなので,a)なことが多いような気がします(他人の論文読むのめんどくさいし ぇ)。たまにb')とc)かな。

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