コメント: model selection and t value

分かりやすい解説ありがとうございます。初心者な私は「t値〜」のところがまずおかしいだろうと。

何となくですが、この意見書を書いた方は裁判所がt値やadjusted R2に(間違って)反応すると分かっていたんじゃないかという気もします。うがった見方ですが。

なるほど。そんな深読みができるとは。

でも,ポイントは,そういう調整をしたからといって結論がどれだけ変わるのか,ですね。

直感的には,閾値を超えるかどうかで結論が全然変わる仮説検定ではなくて,ただの推定・予測であれば,モデルが多少違っても,たいした結論の違いには至らないことが多いので,決定のロジックとしてはともかく,結論的にはあまり問題はないし,当事者がモデルの選択を恣意的に操作しようとするインセンティヴはあまり生じないはずです。
ただ,ほかのモデルで推定してみた場合に,高裁が採用したモデルより低い推定値が導出されるのだとすると,その深読みのように,意図的に裁判所をだまそうとしたんだ,というシナリオの妥当する蓋然性が高まりますね。

読み返してみると、よく分からない、少なくとも上の読みはストレートには当たってないような気がしてきました。

1.NERA意見書は抗告審で会社側が出した
2.NERAの推定値>会社が出した別の報告書(「ヒューロン報告書」)の推定値
3.ヒューロン報告書は原審で出して、否定された(この理由づけもなんか微妙なんですが...)
4.原決定は株式交換計画公表前1ヶ月の株価の平均で価格を決定(NERAの推定値よりも高い)。
5.申立人側のこの種の評価は見当たらない

2を考えると、そもそもこの意見書を出すのも妙な気もします。あえて標準的ではない手法を使ってまで、何をしてかったのか、テクモの時ほどはっきり分かりません。

あえていうなら「今回はもっと『信頼できる』推定をもってきました。しかもより株主よりです」ということなのかもしれませんが、そのためにこんな変なことをするのか、と。

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