コメント: maybe tomorrow

こんにゃくゼリーに窒息を誘発する危険があるというのは実はけっこう前から知られていて、某社のこんにゃくゼリーの形が丸型からハート型になったのは窒息防止のため、というのは有名な話だと思います。形態変更からここしばらくは窒息事故の話を聞かなかったのに、最近になってまた聞くようになったのは、

1)報道されていなかった事故が報道されるようになっただけ?(つまり、形態変更はほとんど意味がなかった?)
2)子供の食べ方に注意を払わない親が増えた?(あるいは、過去の危険が忘れられた?)

のどっちなんでしょう。

あんまり知りませんが,形態変更→事故減少→知識忘却→事故多発なんてendogeneityがあったりして。
商品の多様性はどんどん拡大する一方なので,「危ないもの」リストもどんどん拡大し,親や保育施設の情報収集・予防コストが逓増していく,という現実はありますね。その中で,話題にならなくなれば忘却するという親たちの行動はひょっとするとある程度合理性があるのかも(そしてそれが社会規範に反映されているのかも)。

こんにゃくゼリーのケースだけに限って言えば,情報が既に一度は普及していた(それもかなり近い過去)のだから,親たちに対処する義務があるとしてもいいような気がします。その意味で,ちょっと日経の元記事で気になったのは
- ヨーロッパとの比較があったけれど,ヨーロッパと日本とでは「その1」で書いたopportunity costが当然に違うから,そのまま比較はできないじゃん
- 製造会社がえらく低姿勢ですが,まぁカスタマー対応はそうするしかないとして,でも裁判ではガツガツ行ってね
というあたり。

 以前、先生ご自身は本当は法社会学的なことをもっとやりたいんだけど、かくかくしかじかで商法をやっていると人から聞いたことがあります。今日のブログを読んでいて、ふと思ったんですけど、今の日本ではまともに法社会学やってる人っているんでしょうか?90年代以降、日本の法社会学は相当廃れたというか人気がなくなってしまいましたよね。ま、かつての日本での法社会学は、何と言っていいかわかりませんけど、イデオロギー丸出しのものでそもそも法社会学足りえたのか疑問であり、廃れて当然だった気もしますけど…。

これは単にFailure to Informではないでしょうか?

それにしてもこれってコンニャクゼリーではなく周りの対処の失敗では?

>棄権さん
棄権してもらえると採点枚数が減ってうれしーです :-)
それはともかく。
法社会学云々は言った記憶がないですね。学部生時代に初めてとったゼミが太田(勝)ゼミだったという縁はあるけれど。

>まぴ
その通りだと思うんだけど,訴える人はいるのです。ちなみに,この事件は,市の学童保育施設がこんにゃくゼリーを与えているので,この施設=市は当然に監督責任を負うでしょうが。
それと,製造者側も,パッケージに「子供やお年寄りに食べさせると喉に詰まらせる危険があります」みたいな注意書きをしておくことはもちろん必要ですね。

ただ,「食品である以上,一定程度の安全性は備えている」という世界の方が,利用者側の情報収集コストを低下させ,全体で見るとプラスかもしれない(=消費者はコストをかけて賢くなる必要はなく,お馬鹿なままでもおっけー),ということはあり得るような気がする。それが生きやすい豊かな世界かどうかはともかくとして(その消費者が,例えば,家庭で何か作って,近所の人に販売し出す,とかいう製造者の側に回るという可能性も考えた方がいいと思うんだけどね)。

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