公法判例研究会

東北大学公法判例研究会は、研究者、実務家、大学院生から成る判例研究会です。原則として、毎月第三土曜日の午後1時半から、公法(憲法、行政法、租税法)に関する判決を2つ取り上げて、研究会を行っています。

直近の研究会

日時 日時:11月18日(土)13時30分より
場所 場所:東北大学川内南キャンパス 法学研究科棟3階大会議室
報告者 川口 かしみ 氏(早稲田大学大学院博士課程)
事件 東京地判平成28年10月11日(平成27(ワ)5802号)判時2329号60頁

被告の設置する中高一貫校の教員である原告が、業務に当たり通称として婚姻前の氏を使用することを希望したにもかかわらず、被告により戸籍上の氏を使用することを強制されたと主張して、被告に対し、人格権に基づき、時間割表等において原告の氏名として婚姻前の氏名を使用することを求めるとともに、人格権侵害の不法行為又は労働契約法上の付随義務違反による損害賠償請求権に基づき、慰謝料の支払等を求めた事案において、職場という集団が関わる場面において職員を識別し、特定するものとして戸籍上の氏の使用を求めた行為をもって不法行為と認めることはできず、また、違法な人格権の侵害であると評価することもできないとし、仮に、被告の上記行為が業務命令に該当するとしても、原告が婚姻前の氏を使用することができないことの不利益を考慮してもなお、当該業務命令の適法性を基礎付けるに足りる合理性、必要性が存するというべきであるとし、被告が労働契約法上の付随義務に違反したとは認められないとして、原告の請求を棄却した事例。

報告者 笹村 恵司 氏(弁護士)
事件 事件:仙台地判平成28年8月8日(平成26(行ウ)35号)判例集未登載
身体障害者手帳交付申請却下処分取消訴訟

次回(12月)の研究会のお知らせ(予定)
日時:12月16日(土)13時30分より
場所:東北大学川内南キャンパス 法学研究科棟3階大会議室

公法判例研究会幹事:高橋 勇人 oboe_1208_oboe yahoo.co.jp