東北大学法科大学院

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東北大学法科大学院メールマガジン

第33号 05/30/2008

◇入試説明会のお知らせ

 2009年度東北大学法科大学院入試説明会は,2008年6月25日(水)午後6時から,東北大学法科大学院において開催の予定です。会場,プログラム等の詳細は,追って御案内いたします。
http://www.law.tohoku.ac.jp/lawschool/info/index.html

◇連続講演会開催のお知らせ

 東北大学法科大学院では,5月末から8月にかけて,修了生・在学生・教職員の皆様を対象として,次の4つのテーマについての連続講演会を企画し,開催することにいたしました。

第1回 5月29日(木)18:00〜19:00
「法テラス説明会」 講師:日本司法支援センター宮城地方事務所所長 鈴木宏一弁護士

第2回 6月16日(月)14:40〜16:10
「決算書の読み方について」 講師:佐々木泰斗税理士

第3回 7月7日(月)14:40〜16:10
「欠陥住宅問題への法的対応」 講師:鈴木覚弁護士

第4回 8月8日(金)14:40〜16:10
「医学と法律学(仮題)」 講師:米村滋人准教授

※場所はいずれも片平キャンパスの「さくらホール」です。

◇教員エッセイ

 今回は,知的財産法を担当している平塚政宏教授のエッセイをお送り致します。

授業とスライド

 最近,プレゼンテーションソフトウェアを用いる授業が増えたように思う。コンピュータ技術が発達し,便利なソフトウェアが普及した影響であろう。ウェブサイトにアップしておけば,レジュメを予め印刷して授業で配布するような面倒もない。逆に,学生から「データをください」と言われることもある。で,自分も授業で活用してみた。しかし,何か釈然としない。授業が成立したという感じがしないのである。予め用意したスライドは固定的である。授業の展開によっては,説明を深めたい・省略したいなどのデメハメが発生するが,予め用意したスライドでは柔軟に対応できない。補助スライドを用意しておくことも考えられるが,用意がなければ役に立たないことに変わりはない。コンピュータを使いこなせない負け惜しみながらも,黒板(ホワイトボード)に勝るものはない,というのが実感である。

 スライドと言えば,かつては学会や講演会の発表でお世話になった。大学(院)では工業化学を専攻していたが,年数回の学会発表が近づくと,製図ペンを用いて実験データを浄書し,それをOHPシートにコピーしたものだった。指導教授からは「実験も大変だが,発表の体裁も大切」と言われ,図表の見栄えなどを細かくチェックして戴いた。学会発表は時間管理が厳格だったため,発表の前日まで予行演習を繰り返した。予定時間のここでこのスライド,次にあのスライドと,分刻み,秒刻みでスライドを取捨選択し,それに合わせて発表原稿も手直しを重ね,何度もリハーサルをしたものだった。

 そうしてみると,スライドは,話し手からの一方的な情報伝達の道具ということになりそうである。自分が学生の頃はそれこそOHPであったが,受け手の側からすると,暗い部屋の中で見させられることになり,暗いと眠くなり,結局頭に入っていなかったように思う。現在では明るくても見られるように改善されているが,技術的に進歩したぶん,こんどは取り扱う情報量が多くなり,受け手側の情報処理が追いついていけず,結局眠くなる。よく,講演会などでスライドを使わずに講演すると,「スライドがあれば分かり易かったのに」と言われるが,スライドがあったところで頭に残っているかどうかは怪しいような気がする。だから,授業における受け手(学生)に配慮したスライドとは,なんて考えても,何かピンとこない。

 そんなことを漠と考えていたとき,宇佐美寛著「大学授業入門」(東信堂)を読んだ。半日ほどで一読してしまった。随所に登場する「授業は講演会ではない」という主張が強く印象に残った。宇佐美氏は言う。

「教材研究をし,主要な『?』を予め構想する。授業での指示・発問も用意する。授業過程の中で机間巡視をし,ノートのとり方を指導する。……このように,学生という相手を考えの中に入れた授業を計画し実践すべきである。その努力をすれば,学生も感ずる。教師をなめることは出来なくなる。この努力がいやなのだろうか。それなら,教師をやめるべきである。授業(教育)をなめるならば,講演業に転職すればいい。」(175頁)

 ということは,問題はスライドを含めた教材研究,授業の在り方にあるということなのか。法科大学院の授業では「ソクラテス・メソッド」が重視される。その際,往々にして授業は当初予定から逸れていく。しかし,授業時間も回数も無限ではない。どこかで本線復帰を図らなければならない。いつになっても,何度やっても難しいところであるが,妥協することなく,氏の授業思想に少しでも近づけたらと思う今日この頃である。

◆編集後記

 仙台三大祭の青葉祭りも終わり,新緑まぶしい季節になりました。
 平成20年度より広報委員会メンバーが交代しました。昨年度のメールマガジンは積極的な情報発信,必要な情報の適時提供,コンスタントな発行を心がけてきましたが,今年度も同様で参りたいと思います。ご期待下さい。

 本年度の入試説明会は,6月25日(水)午後6時から,東北大学法科大学院において開催の予定です。会場,プログラム等の詳細は,追って御案内いたします。
http://www.law.tohoku.ac.jp/lawschool/info/index.html

(平塚記)

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発行:東北大学法科大学院広報委員会

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