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平成22(2010)年度 東北大学法科大学院入学試験(第2次選考)小論文試験

平成21(2009)年11月21日実施

【小論文試験問題】

 次の文章は、批評家・小浜逸郎氏による「差別問題をどう考えるか」と題された論説からのものである。(小浜逸郎『人生と向き合うための思想・入門』(洋泉社、1996年)189頁以下)。
 この文章を要約したうえで、この文章の内容について論評しなさい。なお出題者側の大体の目安としては、答案紙の行数にして、要約を30〜40行程度で、また論評を20〜30行程度で行うことを想定している。

【小論文出題の意図】

 東北大学法科大学院は、法的思考に対する適性と正義・公正の価値観を備えた者を学生として受け入れることを理念としている。小論文試験では、法的思考を身に付けるために必要不可欠な能力、すなわち資料を正確に理解し、分析し、要点をまとめ、それを文章へと構成する力を評価することを目的としている。
 本年度の設問で読解対象としたのは、差別問題について批評家が自らの考えを述べる文章である。解答の「要約」部分では、著者の思考を正確にフォローしたうえで要領よくその趣旨を論述できているかを評価した。解答の「論評」部分では、設問文章と対話する形で自己の見解を明確にかつ説得的に論述できているかを評価した。解答の全体を通じて、文章構成力を評価した。

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