「グローバル時代の「公共性」再考−地域間格差を手がかりに−」
Key questions
- グローバル時代に、地域間格差の軽減は、どのようにすれば可能か?
- グローバル時代に、地域的多様性を、どのようにすれば促進できるか?
研究の目的と方法
本プロジェクトは、グローバリゼーションが生み出す社会的多様性と排他的画一性との緊張関係を受けとめる場として、主権国家をめぐる「公共性」に着目します。公共の場での討議を通じた公権力の行使の正当化が、個々の政策領域においてどのように実現されうるか、あるいは実現されていないかという問題に、主として政策学(policy studies)の方法を用いながら、接近していきます。より具体的には、法学・政治学・経済学の観点から、多様な政策領域での事例研究を積み重ねつつ、「地域間格差」をどうとらえるか、それは是正可能か、是正するならばいかなる政策理念と政策手段によってか、といった諸課題について検討します。
ここでは、次の3つのサブグループに分けて研究を進めます。第一には都市−農村における地域間格差研究班で、里山保全、環境、農業といった問題などについて検討していきます。第二には市場による地域間格差研究班で、産業クラスター分析などの手法を取り入れていきます。第三には格差是正の制度検討班で、主として地方制度について接近していきます。研究メンバーは適宜これらに重複しつつ参加し、プロジェクトを進めていきます。また、おのおのについて中間的な成果が出次第、それらを多文化共生と男女共同参画の視点から再解釈するフェーズを設けて検討に付します。また、国際比較の観点を取り入れるため、中国・フランスでこの問題に取り組んでいる研究者とミニ国際ワークショップを行うことを計画しています。
研究計画
2008年10月に「グローバリゼーションとナショナリズム」のプロジェクトにあわせて、 中国清華大学及び東北大学でミニ国際ワークショップを開催し、今後のプロジェクトの進め方について討論しました。また、2008年11月には、フランスの研究者と日本の産業クラスター分析について意見交換を行いました。2009年には、日本の地域間格差について、研究会を多数開催し、かつ2010年2月には、フランスの研究者・実務家と国際シンポジウムを開催しました。2010年度にはさらにこれらの研究を継続します。
プロジェクト責任者
稲葉 馨
所属
東北大学大学院法学研究科・教授
専門領域等
行政法
業績
メンバー
| 氏 名 | 所 属 |
|---|---|
| 飯島 淳子 | 東北大学大学院法学研究科(准教授) |
| 生田 長人 | 東北大学大学院法学研究科(名誉教授) |
| 大西 仁 | 東北大学大学院法学研究科(教授) |
| 桑村 裕美子 | 東北大学大学院法学研究科(准教授) |
| 澁谷 雅弘 | 東北大学大学院法学研究科(教授) |
| 戸澤 英典 | 東北大学大学院法学研究科(教授) |
| 牧原 出 | 東北大学大学院法学研究科(教授) |
| 海野 洋 | 東北大学大学院法学研究科(元教授) |
| 久武 昌人 | 東北大学大学院法学研究科(元教授) |
| 苦瀬 雅仁 | 東北大学大学院法学研究科(元教授) |
| 西泉 彰雄 | 東北大学大学院法学研究科(元准教授) |
| 仲野 武志 | 東北大学大学院法学研究科(准教授) |
| 小玉 典彦 | 東北大学大学院法学研究科(元准教授) |
| 橋本 逸男 | 東北大学大学院法学研究科(教授) |
| 諏訪園 貞明 | 東北大学大学院法学研究科(元教授) |
| 中原 茂樹 | 東北大学大学院法学研究科(教授) |
| 西田 主税 | 東北大学大学院法学研究科(教授) |
